セルフ給油でノズルの自動停止後に燃料がにじんだ、給油口からボディへ液体が垂れた。そんなとき、塗装が気になってすぐタオルで拭きたくなるかもしれません。しかし、ガソリンや軽油が関わる場面では、車の美観より火災や転倒を防ぐ行動が先です。
給油所内で自己流の洗車や拭き取りを始めず、給油を止めてスタッフへ知らせます。安全確認と処置の案内を受けたあとに、塗装やコーティング表面のケアを考えます。
最初にレバーを戻し、給油を止める
吹きこぼれや漏れに気づいたら、ノズルのレバーを離して給油を止めます。追加で入れて残量をそろえようとせず、火気を近づけず、エンジンも始動しません。
液体を踏むと滑るおそれがあるため、周囲の人を近づけず、給油機のインターホンや案内に従ってスタッフへ知らせてください。服や皮膚へ付着した場合も、その事実を先に伝えます。
自動停止後の継ぎ足しをしない
給油ノズルは、タンクが満たされたことを検知すると自動で止まる仕組みがあります。そこで給油を終え、端数をそろえるための継ぎ足しは行いません。
東京消防庁のセルフ式ガソリンスタンド利用案内でも、オートストップ後の注ぎ足しは吹きこぼれの危険があるとして避けるよう案内しています。自動停止は「もう少し入る」という合図ではなく、終了する合図として受け取ります。
給油所内で勝手に水や洗剤を使わない
燃料が付いたからといって、持参した水を流したり、洗剤やクロスを取り出したりする前にスタッフの指示を受けます。燃料が地面へ広がっている範囲や、車体の下へ回っていないかは、運転席から見える部分だけでは判断できません。
その場で車を移動すると危険が増える場合もあります。給油キャップやノズルの扱いを含め、まず現場の安全管理を担当するスタッフへ任せます。
安全確認後は付着した場所を記録する
スタッフから安全上の処置と移動の案内を受けたら、燃料が触れた範囲を確認します。給油口のふた、リアフェンダー、樹脂部品、ホイール、タイヤなど、上から下へ液だれの経路を見ます。
撮影してよい安全な場所へ移動できた場合は、車両全体、給油口周辺、近景を撮ります。給油した油種、こぼれた時刻、スタッフが行った処置もメモします。
自宅での洗浄は施工店の案内を優先する
安全処置が終わり、車両を動かしてよいと案内されたあとも、施工店から日常の洗車方法を指定されている場合はそれに従います。一般には、付着物を残したまま強くこすらず、水で流してから適合するカーシャンプーで洗い、十分にすすぎます。
ただし燃料の量、付着部位、素材、施工したコーティングによって適した対応は変わります。給油直後に施工店へ連絡できるなら、先に状況を伝えて洗い方を確認してください。
溶剤や研磨剤を重ねて使わない
燃料のにおいや筋が気になるからといって、パーツクリーナー、強い脱脂剤、除光液、コンパウンドなどを次々と試さないでください。汚れを落とす前に、コーティングや塗装、樹脂部品へ別の変化を与えるおそれがあります。
一度洗って変化が残る場合は、力や薬剤を追加するより、明るい場所で写真を撮って相談します。使用した洗剤があれば、商品名と使用範囲も伝えます。
タイヤや樹脂へ付いた場合も伝える
ボディ塗装だけを見て終わらず、タイヤ、ホイール、未塗装樹脂、給油口内部への付着も確認します。素材が違えば、見た目の変化や洗浄方法も同じではありません。
タイヤの接地面やブレーキ周辺へ液体が回った可能性がある、燃料臭が続く、液だれが止まらない場合は運転を続けず、給油所や救援窓口の案内を受けてください。
洗浄後に見る3つの変化
洗浄と乾燥のあと、斜めから光を当て、色、艶、においを確認します。液だれの線だけ艶が違う、樹脂が白っぽく見える、給油口周りのにおいが続くといった変化は、何度もこすらず記録します。
写真は正面と斜めから撮り、いつ給油し、どの油種が、どの程度付いたかを書きます。変化が見えなくても、次回の洗車時に同じ場所を確認できるよう記録を残しておくと比較できます。
SOUPへ相談するときに伝えること
SOUPへのお問い合わせでは、車種、施工したコーティング、施工時期、付着した油種と場所、給油所で受けた案内、その後に行った洗浄を伝えてください。全体、給油口周辺、変化の近景があると場所を共有しやすくなります。
写真だけで塗装内部やコーティングの状態を断定することはできません。通常洗車で変化が残る場合は、現車を見て洗浄で整うのか、表面の調整が必要なのかを分けて考えます。
よくある質問
少量ならその場でティッシュで拭いてよいですか?
給油所では量の多少より安全確認が先です。給油を止め、スタッフへ知らせ、その場の案内に従ってください。乾いた紙で強くこすると、砂を引きずる可能性もあります。
水をかければすぐ運転してよいですか?
燃料が車体の下や地面へ回っている可能性を自分だけで判断しないでください。給油所スタッフの安全確認を受け、車を動かしてよいという案内に従います。
コーティング施工車なら燃料が付いても問題ありませんか?
コーティングは燃料をこぼしてよいことを意味しません。付着した油種、量、時間、部位で状況は変わるため、安全処置後に施工店へ相談してください。
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