結論:System Xの「5µm」「最大22µm」はコーティング被膜の厚さを表し、「9H」は鉛筆硬度による硬さの目安です。厚さと硬さは同じ意味ではありません。そしてSOUPが重視するのは、厚いコーティング剤を塗って終わるのではなく、遠赤外線で強制硬化させ、膜全体を仕上げる工程です。

µmは「マイクロメートル」と読みます。数字だけでは想像しにくいため、この記事では小学生にも説明できる大きさへ直しながら、System Xの膜厚、9H、遠赤外線硬化の関係を順番に解説します。仕様はグレードと製品世代で異なるため、すべてのSystem Xが22µmになるわけではありません。

1µmは1mmの1000分の1

1µmは0.001mmです。5µmなら0.005mm、22µmなら0.022mmです。紙のように指で厚さを感じる大きさではありませんが、自動車の表面を覆う透明な被膜として見ると、数µmの違いには意味があります。

表示 mmへ直すと 何を表すか
5µm 0.005mm 被膜の厚さ
最大22µm 最大0.022mm 対象グレードの膜厚上限
9H mmには直せない 鉛筆硬度による硬さの目安

厚さの数字が大きければ、すべての車で自動的に仕上がりが良くなるわけではありません。塗装状態、下地処理、塗布の均一さ、温度・湿度、硬化、施工後の手入れまでが一つにつながって、初めて被膜として働きます。

System Xはグレードごとに膜厚が違う

SOUPのSystem X公式案内では、CrystalとPROは5µm、上位グレードのMAXは最大22µmという仕様を掲載しています。System Xメーカーの技術情報でも、MAX系は厚い被膜を特徴として案内しています。

ここで重要なのは「最大」という言葉です。最大22µmは、すべてのグレード、すべての施工、すべての車で22µmを保証する表現ではありません。商品名が似ていても仕様が改定される場合があるため、見積もり時には施工する正確なグレードと現行仕様を確認します。

膜厚があると何が変わるのか

透明な機能層を塗装の上に作る

System Xは、車の塗装そのものを厚くするものではありません。塗装面の上に透明なセラミック被膜を形成し、その被膜が車の新しい表面として働きます。光沢、滑らかさ、耐薬品性、防汚性などは、この表面の性質と日常の手入れの組み合わせで支えられます。

厚ければ傷がゼロになるわけではない

22µmという数字を見ても、飛び石、深い線傷、事故、強い摩擦を完全に防げるとは考えないでください。コーティングは透明な保護層ですが、金属板の鎧ではありません。汚れを完全につかなくするものでも、洗車を不要にするものでもありません。

9Hは「厚さ」ではなく「硬さ」

System Xで使われる9Hは、一般に鉛筆硬度の表示です。よくある誤解は、鉱物の硬さを表すモース硬度9と同じだと考えることです。鉛筆硬度とモース硬度は試験方法が異なるため、同じ「9」という数字でも直接比較できません。

膜厚は「どれくらい厚いか」、9Hは「表面の硬さをどの基準で示すか」です。家にたとえるなら、壁の厚さと、壁材の硬さを別々に測っているようなものです。片方の数字だけで施工品質を決めることはできません。

なぜ遠赤外線で硬化させるのか

コーティング剤には、塗ったあとに硬化して被膜になる時間が必要です。自然乾燥だけでも反応は進みますが、気温や湿度、季節、車体の部位によって進み方がそろわない場合があります。SOUPでは専用スペースと遠赤外線ヒーターを使い、塗布後の硬化工程を管理します。

「厚く塗る」と「厚い被膜を仕上げる」は違う

単に多く塗ればよいわけではありません。液剤が偏れば、むら、拭き残し、硬化のばらつきにつながります。下地を整え、パネルごとに均一に塗り、遠赤外線で被膜へエネルギーを与えて硬化を進めることで、設計された膜厚を仕上がりとして成立させます。

つまり、System Xの材料が膜厚の土台を作り、SOUPの遠赤外線硬化が、その厚みを「塗っただけ」で終わらせない役割を担います。遠赤外線だけで膜厚が増えるという意味ではありません。

SOUPの施工は下地から硬化まで一つの工程

  1. 現車確認:塗装状態、傷、水シミ、補修歴などを見ます。
  2. 洗浄・下地処理:被膜の下へ汚れを閉じ込めないよう表面を整えます。
  3. ガスプライマー処理:塗装面との密着性を高める下地処理を行います。
  4. System Xを均一に施工:選んだグレードに合わせ、パネルごとに塗布します。
  5. 遠赤外線で強制硬化:専用設備で硬化工程を管理します。
  6. 仕上がり確認:照明の下でむらや状態を確認します。

SOUPは温度・湿度を管理した専用施工スペース、複数の遠赤外線ヒーター、塗装面を見やすい照明を備えています。「どの液剤か」だけでなく、「どの環境で、どう仕上げるか」までが施工品質です。

グレードは膜厚だけで選ばない

通勤距離、屋内・屋外の保管、洗車頻度、車を何年乗るか、色、予算によって合う選択は変わります。新車でも使用中の車でも、最も厚いグレードが自動的に正解とは限りません。

見積もりでは次の五つを確認してください。

  • 施工するSystem Xの正確な商品名
  • その商品の現行膜厚と耐久年数の表示
  • 磨きや下地処理の範囲
  • 遠赤外線硬化をどの工程で行うか
  • 施工後の洗車・点検・保証条件

施工前に実際の設備を見る

膜厚や9Hはカタログで読めますが、施工環境は店舗でしか確かめられません。SOUPでは工場見学の相談も受け付けています。遠赤外線ヒーター、施工スペース、照明、作業の流れを自分の目で確認すると、価格だけでは見えない違いを比較できます。

車種、色、年式、納車日、保管環境、希望する使用年数をそろえ、SOUPのお問い合わせフォームからご相談ください。SOUPは徳島県三好市三野町加茂野宮445-1、電話は0883-77-2016です。

よくあるご質問

Q. System Xは全部22µmですか?

A. いいえ。SOUPの案内では、CrystalとPROは5µm、MAXは最大22µmです。グレードと製品世代で仕様が異なるため、施工する商品の現行資料をご確認ください。

Q. 9Hなら傷はつきませんか?

A. 傷を完全に防ぐ保証ではありません。9Hは鉛筆硬度の目安で、飛び石や強い摩擦、事故による損傷まで防ぐものではありません。

Q. 遠赤外線を当てると被膜が22µmになりますか?

A. いいえ。膜厚は製品と施工によって作られます。遠赤外線は塗布後の硬化を管理し、厚い被膜を仕上がりとして安定させるための工程です。

Q. 新車なら下地処理は不要ですか?

A. 新車でも輸送や保管で付着物や細かな状態差があります。現車を確認し、必要な下地処理を決めます。

確認資料と更新日

本稿は、SOUPのSystem X製品案内System Xメーカーの技術仕様、SOUPの施工設備と現場確認情報をもとに2026年8月7日に作成しました。商品仕様は更新されるため、契約時の見積書と現行技術資料を優先してください。

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