担当者/著者情報: 金村 盟(かなむら まこと)
役職:
代表取締役
SOUPのコラム担当として、車を愛する皆様に寄り添う情報を発信しています。整備士の資格を有し、ガソリンスタンドでの業務や中古車の販売・買取事業など、長年にわたり自動車に関わる仕事を経験してきました。これらの経験を基に、車のメンテナンスやケアに関する幅広い知識をお客様に提供することを心掛けています。
車は、日々の生活や旅を豊かにするパートナーです。その大切な車を最高の状態で維持するお手伝いをするため、私自身も新しい技術や情報の習得に励んでいます。SOUPのコラムを通じて、愛車とのより良いカーライフをお届けできればと願っています。
DAHの誕生背景:ハーレーダビッドソンの挑戦
1920年代後半、アメリカのモーターサイクル業界はヒルクライム競技が全盛期を迎えていました。この競技では、急斜面をどれだけ速く登れるかが勝敗を決めます。AMA(アメリカモーターサイクル協会)は1927年に45キュービックインチクラスを新設し、この規格で他社が圧倒的な強さを発揮。特にエクセルシオールの「スーパーX」とインディアンの「45」は、この新クラスで連勝を重ねました。
一方、ハーレーダビッドソンは、30.5キュービックインチエンジンで挑戦しましたが結果は惨敗。競争に勝つため、1928年に45キュービックインチの新エンジン開発を開始。1929年、ペンシルバニア州ピッツバーグでのレースで新型エンジンを搭載したDAHを初披露。1930年には本格的な生産が始まり、ヒルクライムの世界で革命を起こしました。
DAHの特徴と性能:ヒルクライムの新たな王者
DAHの最大の特長は、750ccのOHV(オーバーヘッドバルブ)エンジン。このエンジンは従来のサイドバルブエンジンに比べ、出力とトルクで圧倒的な性能を発揮しました。設計は競技専用で、急斜面での高い耐久性と爆発的な加速を追求しています。
さらに軽量化されたフレーム、競技用の専用ギア比も注目すべきポイントです。このおかげで、ライダーは急斜面でも驚異的なパフォーマンスを実現しました。1932年にはジョー・ペトラリなどがDAHで数々の勝利を収め、名実ともにヒルクライムの王者となりました。
国内の販売価格事例と希少性
ハーレーダビッドソンDAHは極めて希少で、世界でわずか25台しか生産されていません。国内市場ではほとんど流通しておらず、過去のオークションでは1台が1億円以上の価格で落札されたという事例もあります。これほどの高値がつく理由は、その歴史的価値と美学にあります。
最新のオークションや取引事例を調べることで、さらに詳細な価格情報を得ることができます。DAHに限らず、他の希少なモデルを探す際にも有用です。
Wheels Through Time Museumで蘇るDAH
現在、ノースカロライナ州の「Wheels Through Time Museum」では、3台のDAHが展示されています。この博物館は「動く博物館」として知られ、展示車両の多くが実際に走行可能です。これらのDAHは、時折博物館の駐車場でエンジンを鳴らすこともあり、動いている姿を目の当たりにすることができます。
バイクケアの重要性とSOUPのサービス
DAHのような希少なバイクを維持するには、定期的なメンテナンスが不可欠です。特に、塗装や金属部分の保護には高品質なコーティングが効果的です。そこでおすすめなのが、私たちSOUPのカーコーティングサービスです。
- 長期間美しさを保つ先進的なコーティング技術
- バイクや車に適用可能なカスタムケア
- 希少モデルの保護に最適なサービス
あなたの愛車を守るために、ぜひ一度ご相談ください。
Q&A:読者の疑問を解決
Q1: ハーレーダビッドソンDAHは一般人でも購入可能ですか?
A1: 現在、DAHは博物館に展示されていることが多く、オークションに出品される機会は非常に限られています。もしも購入を検討する際は専門のオークションや希少車両を扱うディーラーに相談するのが良いと思われます。
Q2: DAH以外でおすすめの希少モデルは?
A2: ハーレーダビッドソンの他の希少モデルとしては、「EL Knucklehead」や「XR750」などがあります。それぞれ特徴が異なるため、用途や好みに応じて選択してはいかがでしょうか。
まとめ:DAHが教えてくれる価値
ハーレーダビッドソンDAHは、歴史、性能、希少性すべてにおいて他を凌駕する特別な存在です。このようなモデルを所有し、維持するには、細心の注意と適切なケアが求められます。
私たちSOUPは、あなたの愛車を永く美しい状態に保つための最善のサービスを提供しています。ぜひ、この特別な体験を通じて、バイクライフをさらに充実させてください。
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