トヨタが「つまらないクルマ」をやめた本当の理由を、現場で車と向き合う立場から考えてみる

2017年、当時社長だった豊田章男氏がそう語った言葉を、私は今でもよく覚えています。正直、その時は半信半疑でした。大きなメーカーほど、どうしても無難で角の取れたクルマづくりになってしまうものだからです。 ですが2025年の今、トヨタの動きを見ていると、その言葉が決してスローガンではなかったことがよく分かります。GRスープラ、GRカローラ、そして今回発表されたGR GTやGR GT3、さらには電動化された新しいLFAの存在。これは単なるスポーツモデルの追加ではなく、「クルマが好きな人の気持ち」を本気で取り戻しに来ている流れだと感じています。 SOUPで日々クルマに触れていると、オーナーさんが本当に大切にしているのはスペック表の数字だけではない、ということを強く感じます。エンジン音、ステアリングを切った時の反応、ボディの剛性感、そして「このクルマに乗っている時間が好きかどうか」。GR GTは、まさにそこを真正面から作り込んだクルマだと思います。 
GR GTが示す「走る楽しさ」と、長く大切に乗るためのコーティングという考え方

GR GTのように、重心、剛性、空力を一つひとつ詰めていくクルマづくりと同じで、コーティングも下地処理と工程の積み重ねがすべてです。表面だけを整えても、本当の満足感は得られません。だからこそ、私たちは時間をかけ、目に見えない部分を大切にしています。 「楽しいクルマを、楽しいまま乗り続ける」。そのために何が必要か。トヨタの挑戦を見ていると、その答えは意外とシンプルだと感じます。基本を大切にし、誠実につくり、誠実に向き合うこと。その姿勢は、クルマづくりにも、私たちの仕事にも、しっかりと通じています。 GR GTが示した未来を、オーナーさん一人ひとりのカーライフの中で、きちんと形にしていく。そのお手伝いをするのが、SOUPの役割だと考えています。
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