37インチ×22インチという「違和感」から始まる、Kuhl流ランドクルーザーの解釈

東京オートサロン2026で発表された、Kuhl Racingによるトヨタ・ランドクルーザー250、通称「ブロッカー・アイアン・ビルド」。正直に言うと、最初に写真を見たときは「おっ」と同時に「ん?」という感覚が残りました。37インチタイヤを履いたリフトアップのランクル自体は、今や珍しい存在ではありません。実際、これまでの海外ビルドを見ても、このサイズ感がしっかり収まることは証明されています。
ところが今回、足元に組み合わされたのは22インチのアルミホイール。オフロード用のマッドテレーンでありながら、ホイール径はラグジュアリーSUV寄り。このアンバランスさが、見る人の好みをはっきり分けています。無骨さを突き詰めたオフロード仕様というより、都会的なショーカーの文脈でランクルを再解釈した、そんな印象です。
SOUPで日々クルマと向き合っていると、「似合う・似合わない」以上に大切なのは、そのクルマがどう使われ、どんな環境に置かれるのか、という点だと感じます。例えば、これほどのリフトアップと大径タイヤになると、ボディ下部やフェンダー周辺は飛び石や泥はねの影響を強く受けます。展示車だから問題ない、では終わらせたくない部分です。

こうした仕様の車両こそ、塗装面の保護は非常に重要になります。SOUPでは、セラミックコーティングを単なる「艶出し」ではなく、ダメージを前提とした防御層として考えています。特に足回りのボリュームが増すクルマでは、日常走行でも想像以上に外装が酷使されます。見た目のインパクトが強い車両ほど、数年後の状態で評価が分かれる。その差を生むのが、施工時の下地処理とコーティングの質です。
このランドクルーザー250は、ショーでの話題性だけでなく、「どう維持するか」まで考えさせられる一台だと感じました。派手さの裏側にある現実。そこに目を向けることで、このビルドはより立体的に見えてきます。
オフロードカスタム時代にこそ重要になる、ガスプライマーとセラミックの役割

7インチリフト、アンダーガード、ルーフラック、40インチLEDバー。今回のKuhlのランクルは、装備だけを見れば教科書どおりの本格オフロード仕様です。実際、最低地上高は15インチを超え、Mercedes-AMG G63以上とも言われています。この数値だけでも、かなりの設計変更が加えられていることが分かります。
一方で、こうしたカスタム車両に共通する悩みがあります。それは「施工後、どれだけ長く美観を保てるか」です。大型バンパーやガード類は、装着時にどうしてもボディとの隙間や段差が生まれます。そのままコーティングをしてしまうと、後々そこから剥離や劣化が始まるケースも少なくありません。
SOUPでは、こうしたリスクを抑えるために、ガスプライマーを非常に重視しています。塗装表面の状態を安定させ、セラミックコーティングの定着を高める工程です。派手なカスタム車両ほど、この下準備の差が数年後にはっきりと表れます。見えない工程ですが、結果として「やっていて良かった」と感じてもらえる部分でもあります。
Kuhlは今回、250だけでなく、300系や他モデルへの展開も視野に入れているようです。日本ではおなじみでも、海外ではまだ評価が定まりきっていないこの世代のランクル。だからこそ、外観だけでなく、長く付き合える状態をどう作るかが問われているように思います。
派手な22インチホイールをどう感じるかは、人それぞれです。ただ一つ言えるのは、「こういうクルマだからこそ、施工の考え方が重要になる」ということ。流行りを楽しみつつ、数年後も気持ちよく乗れる状態を保つ。そのための選択肢として、セラミックコーティングとガスプライマーは、今の時代に欠かせない存在だと、改めて感じさせられました。


























