憧れのJDM旧車と暮らすという選択肢
皆さんは、ハコスカスカイラインやTA27セリカGTリフトバックといった名車を見て心を奪われた経験はありませんか?もしその名前を聞いてピンと来なかったとしても、日本が誇る旧車文化には一度は触れてほしいと、私は心から思います。
私はSOUPというコーティング専門店を運営しており、日々多くのお客様の愛車と向き合う中で、「旧車」と呼ばれるジャンルの持つ魅力や価値に改めて気づかされる場面が増えてきました。とくにJDM、すなわち「Japanese Domestic Market」と呼ばれる国内向けモデルを、海外から逆輸入する動きが年々高まっています。これは単なるブームではなく、本質的な美しさや機械としての完成度、そしてなにより日本車の歴史に対するリスペクトの表れだと感じています。
アメリカでは25年以上経過した車両であれば合法的に輸入・登録が可能です。
たとえば1973年式のスカイラインや初期型セリカなどは、すでにアメリカ国内で正規に走行可能な車両となります。しかし、実際に日本から旧車を輸入しようとすると、通関手続き、現地での車両確認、登録作業、さらにはレストアの手配まで、多くの工程と煩雑な書類作業が必要になります。
そのような悩みを抱える海外のJDMファンにとって、心強い味方となるのがアメリカ・ユタ州を拠点に活動している「JDM Legends」です。彼らは単に車を輸入して販売するだけでなく、車両の仕入れから整備・書類登録、そしてレストアまでを一貫してサポートするプロフェッショナル集団。特にスカイラインやセリカなどの人気旧車を専門的に取り扱い、高品質な状態で顧客に届けています。
私が彼らの仕事ぶりに感銘を受けたのは、「ただ売る」のではなく、「遺す」という姿勢に徹している点です。これはまさに、私たちSOUPがセラミックコーティングを通じてお客様の愛車を「守る」「未来へ繋げる」という思いと重なる部分でもあります。
旧車というのは、新車と違ってすでにパーツが手に入りにくかったり、塗装もオリジナル状態を保つのが難しかったりと、あらゆる面で「手をかけて守る」ことが前提になります。だからこそ、私たちSOUPでは旧車のボディに対して、通常のワックスや簡易コーティングとは異なるセラミックコーティングを提案しています。
セラミックコーティングは、ナノレベルで塗装面に定着し、耐熱性・耐候性・耐薬品性・防汚性に優れており、旧車の繊細な塗装をしっかりと保護してくれます。特にスカイラインやセリカのような貴重な個体では、塗装を一度でも損なえば、その価値を大きく下げてしまうこともあります。だからこそ「本物の保護」が必要なのです。
ショップが魂を込めてレストアした旧車に、私たちSOUPのコーティング技術が加わることで、その車は「芸術作品」として生まれ変わると言っても過言ではありません。輸入、整備、仕上げ、そのすべての工程において妥協のない姿勢──それこそが、JDM旧車を愛する者たちにとっての本当の贅沢だと感じています。
旧車専門ショップ「JDM Legends」が届ける確かな1台
ユタ州に拠点を構える「JDM Legends」は、2009年にコブ・チューニングの創業者トレイ・コブ氏と、元開発担当のエリック・ビゼック氏によって設立されました。彼らが取り扱う車両は、ただの“輸入中古車”ではありません。スカイラインやセリカといった日本の名車を、まるで博物館級のコンディションにまで蘇らせ、しかもアメリカ国内で合法的に乗れるように整備・登録を済ませた状態で提供してくれるのです。
エリック氏いわく、「私たちの使命は、顧客が安心して乗れる本物の旧車を提供すること。そのために140項目以上のチェックリストを設け、エンジンの圧縮・リークダウンテストから、フレームのサビ確認、さらには灯火類の動作まで、徹底的に点検しています」とのこと。さらに、購入前には写真や動画を用いて、車両の状態を包み隠さず伝えてくれるという姿勢にも驚かされます。
こうした「透明性」「整備品質」「情熱」は、まさに私たちSOUPのコーティング施工にも通じる精神です。私たちが提供するセラミックコーティングは、単なる見た目の美しさではなく、施工後の安心感と持続的な保護性能を第一に考えています。
実際に、JDM Legendsが仕上げた1973年式スカイライン(通称ケンメリ)にRB26DETTエンジンを搭載したモデルは、彼らの代表作のひとつです。この車両のように、オリジナルのフォルムを維持しつつ、現代のパフォーマンスを融合させた旧車は、ボディやエンジンの保護を怠れば、あっという間に価値を損なってしまいます。
そこで私たちSOUPでは、こうした希少な車両に対して、専用のセラミックコーティング施工プランを提案しています。コーティングは、ただ塗って終わりではありません。下地処理から塗装状態の診断、研磨の深さ、溶剤の定着時間、施工環境に至るまで、あらゆる要素を細かく調整しながら仕上げていきます。
特に旧車の場合、塗装が薄くなっている箇所や再塗装歴のある部位も多く、車両ごとに状態はまったく異なります。私たちは一台一台丁寧に診断し、最適な施工方法を見極めながら、塗装の持つ艶や深みを最大限引き出す仕上げを心がけています。
価値ある名車に、私たちのコーティングで“第二の命”を吹き込めることは、施工者としても非常に誇らしく、また責任ある仕事だと感じています。
私たちは常に「この車は、20年後も美しいままでいられるだろうか?」という視点で施工をしています。だからこそ、海外から逆輸入されたJDM旧車にも、国内のコレクター車にも、同じように心を込めてコーティングを行っています。オーナー様がその車に注いだ想いを、私たちはボディの隅々にまで刻み込むような気持ちで向き合っています。
JDM Legendsのような高品質なショップが仕上げた車に、SOUPのセラミックコーティングが加わることで、その車は「愛され続ける価値」を纏った存在へと進化します。これは、単なる商品としての車ではなく、「文化としての車」「時間を超えるプロダクト」としての存在感を持つ一台になるということ。旧車において、それほど誇らしいことはありません。
旧車購入前に知っておくべきポイントとSOUPのサポート
憧れのJDM旧車を手に入れるという夢は、多くのクルマ好きにとって特別な意味を持つだと思います。けれども、その実現にはいくつかの注意点があります。JDM Legendsのように信頼できるショップを通じて輸入・購入する場合でも、購入者自身が最低限の知識と準備を持っておくことは大切です。
たとえば、最も多く挙げられるトラブルが「錆」です。旧車においては年数の経過とともに、ボディ下部やフレーム、フロア、トランク内のスペアタイヤ収納部といった見えにくい箇所に錆が発生しているケースが少なくありません。JDM Legendsでも、購入前にそうした部位の写真や動画、車両下部の状態などを開示するよう徹底しているそうです。
SOUPとしても、施工前にこうした部分の状態をしっかりと確認し、場合によってはお客様に再整備や板金塗装修復を推奨することがあります。なぜなら、錆や腐食が進行している状態では、いくら高性能なコーティングを施しても効果が十分に発揮されないからです。塗装面や下地がしっかり整っていてこそ、セラミックコーティングの密着性や耐久性も最大限に高まるのです。
次に注意したいのが、電装系の不具合やハーネスの劣化です。特にJDM旧車は現代車と比べてシンプルな構造ながら、経年による接触不良や断線、ヒューズトラブルなども珍しくありません。納車前にウインカー、ブレーキランプ、ヘッドライト、ホーンといった電装の基本機能が正常に動作するかは、必ずチェックしたいポイントです。
VINナンバー(車台番号)の確認も重要です。輸入車の場合、正規の登録がされていない並行車両や、VINの改ざんが疑われるケースもあります。JDM LegendsではVINの写真提供はもちろん、書類面も含めて法的にクリアな車両のみを扱っているとのことですが、念のため第三者機関の車歴チェックを受けるのも安心材料になるでしょう。
SOUPでは、コーティング施工前のヒアリング段階で、こうした「オーナー様が見落としがちな部分」にも目を向けています。車両の塗装状態だけでなく、パネルのチリ合わせや隠れたサビの有無、ボンネット・ドア・トランクの開閉感、雨漏り跡など、あらゆる角度から“そのクルマがこれからも安心して走れるか”を見極める努力をしています。
特に旧車のオーナー様にとっては、「手に入れたあと、どう守るか」が最も大切なテーマになります。私たちが提供するセラミックコーティングは、そうした不安を和らげ、日々の手入れをより楽にし、さらには「美しさを維持する楽しみ」へと変えてくれる存在です。雨ジミや紫外線からの保護、鳥糞や鉄粉などの汚染物質に対する耐性はもちろんのこと、洗車時の摩擦リスクを軽減する滑水性も大きなメリットの一つです。
また、SOUPでは定期メンテナンスやアフターケアも充実させており、施工後のコーティング状態の確認や、軽度な水アカ・ウォータースポット除去などもご相談いただけます。旧車のように長く乗り続けることが前提となるクルマだからこそ、こうした継続的なサポートが安心につながります。
最終的に、JDM旧車という選択は、単に「かっこいいクルマに乗りたい」という願望を超えて、「時間と文化を受け継ぐ」という特別な意味を持ちます。JDM Legendsのような輸入・レストアのプロフェッショナル、そして私たちSOUPのような保護・維持の専門店が連携することで、そうした価値ある1台が“未来のクラシック”として愛され続ける道が広がっていくのです。
もしあなたがこれからJDM旧車のオーナーを目指すなら、ぜひ一度SOUPにもご相談ください。車両状態に合わせた最適なコーティングプランをご提案し、大切な1台を末永く守るお手伝いをさせていただきます。