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アメリカでケイトラックが人気の理由と「登録できない州」に注意
ここ数年、アメリカでは日本の「軽トラック」、通称「ケイトラック」への注目が急上昇しています。私たち日本人にとっては、ごく身近な存在である軽トラですが、その小さなボディに詰め込まれた合理性と可愛らしさが、アメリカ人の心をつかんでいるのです。現地では「Kei truck」や「Japanese mini truck」として親しまれ、趣味の道具運搬車、敷地内作業車、さらには“映えるガレージの主役”としても愛用されています。
そもそもなぜ今、軽トラックがアメリカで人気を集めているのでしょうか？
その背景には「25年ルール」と呼ばれる輸入規制の存在があります。アメリカでは、製造から25年以上経過した外国車は、米国の衝突安全基準や排ガス基準を満たしていなくても例外的に輸入・登録が認められる制度があります。つまり、1990年代後半に生産されたホンダ アクティやスズキ キャリイなどが、いま現地で“合法的に乗れるユニークな選択肢”として注目されているのです。
しかし、ここで注意したいのが「アメリカは州ごとに車両登録の法律が異なる」という点です。つまり、連邦政府が輸入を許可しても、各州が独自に軽トラックの登録や公道走行を禁止することができるのです。実際に、以下の州では軽トラックの登録が明確に禁止されています。
【軽トラックの登録が禁止されているアメリカの州（2025年4月時点）】
コネチカット州、アイオワ州、メリーランド州、ネバダ州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、オレゴン州、バーモント州
さらに、ジョージア州では農業用途に限り私有地での使用は認められていますが、ナンバープレートを取得して公道を走ることは認められていません（※ただし、今後合法化される可能性もあり、法案が進行中です）。
たとえば「ヴィンテージのビートルなら登録できるのに、軽トラはダメ」というような矛盾も見られます。これは一部で「大型トラック業界への配慮ではないか」とも囁かれており、軽トラの実用性と燃費性能が“商業車として脅威”と見なされている可能性もあるのです。
こうした背景から、アメリカ在住の方や輸出目的で軽トラを仕入れたい方は、必ずご自身が拠点とする州の登録状況を確認する必要があります。登録できない州で購入してしまうと、ナンバーが取れず、公道では走れず、ガレージのオブジェになってしまう可能性も…。
SOUPでは、最近アメリカ向けに軽トラックを輸出されるお客様からのご相談も増えています。「外装のコンディションを良い状態で保って輸出したい」「海外でもきれいに見えるよう仕上げて送り出したい」といったニーズに応えるために、セラミックコーティングによる仕上げをご提案することが増えました。
たとえ現地で登録が難しくても、状態の良い外装であればコレクター車やイベントカーとしての価値も高くなりますし、紫外線や湿気の多い環境でも塗装を長期間守ることができます。軽トラといえど、コンディションが美しい1台はアメリカでも誇れる存在になれるのです。
登録できても安心できない？「速度制限州」での軽トラ事情と使い方の工夫
アメリカで軽トラックを登録できたとしても、それだけで安心はできません。なぜなら、軽トラの使用が認められていても、実際には「法定速度に厳しい制限がある州」が存在するからです。日本でも「原付は時速30km/hまで」というルールがありますが、それと似たような感覚で、軽トラックの走行速度に制限が設けられている州があります。
たとえばアラバマ州では軽トラの法定最高速度は時速25マイル（約40km/h）に設定されており、フロリダ州やイリノイ州では35マイル（約56km/h）、ミズーリ州では45マイル（約72km/h）という制限があります。ユタ州でも50マイル（約80km/h）までとされており、いずれも高速道路の利用は難しい状況です。
【軽トラの速度制限があるアメリカの代表的な州】
アラバマ州（25mph）、フロリダ州（35mph）、イリノイ州（35mph）、ミズーリ州（45mph）、ユタ州（50mph）、サウスカロライナ州（55mph）など
これらの州では、軽トラは主に私有地や敷地内での作業、近隣への移動手段として使われています。農業、園芸、倉庫内輸送などの場面で活用されることが多く、いわば「実用的な趣味車」としての立ち位置が確立されつつあります。
このような使われ方だからこそ、車の外装が常に人目に触れる環境であることも多くなります。輸入された軽トラの多くは、年式も古く、どうしても塗装の劣化や細かなキズが見受けられるものも少なくありません。そのため、アメリカに持ち込む前の段階で、しっかりとセラミックコーティングを施工しておくことを強くおすすめします。
SOUPでは、軽トラへのセラミックコーティングも数多く手がけてきました。「作業車にコーティング？」と思われるかもしれませんが、耐久性が高く、紫外線・雨・汚れから車体を守るセラミック被膜は、むしろ屋外での使用が前提となる車にこそ効果を発揮します。
特にアメリカ南部や西海岸は日差しが強く、塗装の劣化が進みやすいエリアです。そうした環境に備え、事前に高品質なコーティングを施しておけば、現地でのメンテナンスの手間も減り、長く美しく使い続けることができます。
軽トラは「見た目」も含めて愛される存在です。アメリカでは、SNSやYouTubeで“可愛い軽トラライフ”を発信するユーザーも増えており、実用性とカスタムの楽しさが融合した文化が根付き始めています。速度制限というハードルがあるからこそ、「見せる軽トラ」「魅せるライフスタイル」として、新たな価値が生まれているのです。
登録可能な「合法州」でも落とし穴？実際の手続きとコーティングの重要性
ここまで「登録不可の州」や「速度制限がある州」についてお話ししてきましたが、もちろんアメリカには軽トラの登録や走行が問題なくできる「合法州」も存在します。たとえば、テキサス州・カリフォルニア州・ワシントン州・ネブラスカ州・ノースカロライナ州・オクラホマ州などは、軽トラックに対して比較的寛容で、実際に多くの軽トラが走っています。
特にテキサス州では「ファームトラック（農業用車両）」としての文化が根付いており、日本の軽トラはその手軽さと機能性が評価されているのです。また、カリフォルニア州では環境規制が厳しいものの、25年ルールによるクラシックカーとしての登録や、ショーカーとしての扱いによって、軽トラを合法的に楽しむ人も多くいます。
しかし、ここでも注意点があります。「登録できる」と言っても、すんなりナンバーが取得できるわけではないという点です。
多くの州では、排気ガス検査、車両の安全装備チェック、VIN（車体番号）検査、州ごとの保険加入など、複数の登録ステップが存在します。日本から輸出された軽トラが、そのまま登録できるとは限らず、現地でカスタムが必要になるケースもあります。特にヘッドライトの光軸調整やウインカーのカラー変更など、細かな調整が求められることもあり、「合法州だから安心」と思っていた方が苦労される場面も少なくありません。
また、登録ができたとしても、軽トラの年式は25年以上前がほとんどであり、外装の劣化や細かなダメージが目立ちやすくなっています。現地での査定や価値評価にも影響するため、輸出前の段階で「いかにきれいに仕上げておくか」がとても重要になります。
SOUPでは、このようなニーズに応えるため、軽トラ専用のセラミックコーティング施工を多数手がけてきました。コーティングによって、輸送中の傷や紫外線による色あせを防ぎ、現地での第一印象を格段にアップさせることが可能です。
さらに、アメリカでは「軽トラオーナーズミーティング」や「Japanese Mini Truck Show」なども開催されており、見た目の仕上がりが注目される場面が非常に多いです。だからこそ、ボディがキレイな軽トラは現地でも“特別な存在”として扱われます。
輸出にあたって、「整備は完璧だけど見た目が…」と不安な方こそ、SOUPのセラミックコーティングをぜひご検討ください。高品質な施工を国内で済ませておくことで、現地での評価や使い勝手が大きく変わります。
軽トラは、もはやただの作業車ではなく、ライフスタイルや価値観を表現する“走るキャンバス”とも言える存在です。アメリカの合法州で堂々と走らせるその日を、最高の状態で迎えられるよう、私たちSOUPがしっかりサポートいたします。
