公道で走れたレーシングカーという奇跡──“幻”と呼ばれる理由とは?

かつてサーキットで伝説を刻んだレーシングカーの中には、ごく限られた台数ながら「公道仕様」として販売されたモデルが存在します。単なるスーパーカーではなく、ル・マンやGT選手権で活躍した車両が、そのままナンバーを取得して走れる──それは、まさに奇跡と言っても過言ではありません。

このコラムでは、今や“幻”とまで称される公道走行可能なレーシングカーたちを、SOUPのオーナー視点で振り返ります。手間と愛情を注ぎ込んで所有されるこれらの名車たちは、最適な保護と美観維持のためのコーティングが欠かせません。高額なだけではなく、塗装も素材も特別だからこそ、私たちSOUPのような専門店での施工が求められています。

まずご紹介したいのは、「走るF1カー」とも評されるマクラーレンF1。1990年代、F1技術を惜しみなく注ぎ込んで開発されたこの車は、自然吸気V12・6.1L・627馬力というスペックを誇りながら、中央にドライバー席を構えた3人乗りの構造で話題となりました。最高速は386km/hに到達し、世界最速の座を誇った時代もありました。

このモデルの公道仕様は106台限定。現在ではオークションで数十億円で取引されることもあり、「乗れるアート」としてコレクターの間で崇められています。そんな車だからこそ、塗装の劣化や飛び石傷を防ぐプロ仕様のセラミックコーティングが、その価値を維持するために不可欠です。

次に挙げたいのがポルシェ911 GT1 ストラッセ。ル・マン耐久レースに出場するためのホモロゲーションモデルとして誕生したGT1の市販版で、公道仕様とは思えない空力ボディと、水平対向エンジンによる爆発的な加速性能が魅力です。このモデルは20台前後しか存在しないと言われており、希少性という意味でも圧倒的です。

私たちSOUPにも、かつて旧車オーナー様から「雨の日は絶対に乗らない」「ショールームに展示するような仕上がりを保ちたい」というご要望をいただいたことがあります。その際には、セラミックコーティング施工メニューをご案内し、紫外線・酸性雨・飛来物に対する耐久保護を実現しました。

これらの名車たちは、もはや「車」という枠を超えた芸術品です。オリジナルの状態を維持するには、単なる洗車では対応しきれません。SOUPでは、車両一台ごとに素材・状態に合わせた個別の施工プランを提案しております。施工後は、ガレージ保管でも安心してその美しさを長期維持できると好評をいただいています。

公道に舞い降りた最新ハイパーカー──極限の技術が支える“走るアート”

自動車業界の技術革新は日進月歩。現代では、F1に匹敵するようなパフォーマンスを持ち、しかもナンバープレートを取得して公道を走行できるハイパーカーが、各メーカーから登場しています。中でも注目したいのが、フェラーリ、アストンマーティン、メルセデス・ベンツといったレーシングDNAを持つブランドのモデルたちです。

まず紹介したいのは、イタリアの至宝「ラ・フェラーリ アペルタ」。F1からの技術を色濃く受け継ぎ、V12エンジン+HY-KERSシステムというハイブリッド構成で963馬力を発生。わずか2.4秒で時速100km/hに到達するその加速は、まさに異次元です。ルーフが外れたオープントップモデルでありながら、空力バランスも完璧に設計され、まさに“走るアート”として世界中のセレブを魅了しました。

ラ・フェラーリ アペルタのようなハイパーカーにこそ、SOUPが提供するセラミックコーティングの真価が発揮されます。特にこのモデルでは、ボディの素材にカーボンファイバーが多用されており、通常の洗車やワックスでは表面保護が不十分。紫外線や酸性雨、花粉など日本特有の環境要因から、塗装と素材を長期的に守る必要があります。

当店のセラミックコーティングメニューでは、高密度のシリカ被膜による撥水性能と高硬度による耐傷性を両立。オーナー様の大切なコレクションを、美しさそのままに次の世代へ受け継ぐことが可能です。

次に注目すべきは、イギリスのアストンマーティンが誇る“地上の戦闘機”、ヴァルキリー(Aston Martin Valkyrie)。レッドブル・レーシングと共同開発されたこのモデルは、F1由来の空力デザインとコスワース製V12エンジンを搭載し、最高出力は1160馬力を誇ります。わずか数十台のみの生産台数で、オーナーのほとんどが世界の富豪層。

実は、こうした車両は日本でも数台が輸入され、都内や関西圏で見かけることも。目撃情報がSNSで話題になることもしばしばです。SOUPでも、同様に希少性の高い輸入ハイパーカーの施工実績があり、丁寧なヒアリングのもとで施工内容をカスタマイズさせていただいております。

また、見落としがちですが、ホイールやブレーキキャリパーへの飛び石・ダストの影響もハイパーカーには深刻です。当店では、ホイール専用コーティングや、レザーシートコーティングも用意し、全方位から愛車を守る体制を整えています。

こうしたハイパーカーオーナーの方々に共通しているのは、「購入した瞬間から“資産”である」という意識。単なる移動手段ではなく、資産価値・芸術性・象徴性を兼ね備えた存在だからこそ、その輝きを守る手段としてコーティングが必要なのです。

もしこの記事をご覧のあなたが、現在の愛車に対して「もっと美しく、もっと長く保ちたい」という思いをお持ちなら、それはもう立派な“オーナー魂”です。たとえそれがハイパーカーでなくとも、クルマを大切に思う気持ちに変わりはありません。

SOUPでは、フェラーリやアストンマーティンに限らず、すべての車種に応じた最適な施工提案を行っております。愛車に新たな価値と安心をプラスするために、ぜひ一度ご相談ください。

なぜコーティングが名車の価値を守るのか──“本当の資産価値”とは美しさの維持にある

徳島県のカーコーティング専門店SOUPにて、レクサスLS500h(GVF55)にSystem X PROを施工。ボディ研磨を経て、深みのある艶と圧倒的な輝きを放つフロントビュー。

マクラーレンF1、ポルシェGT1、ラ・フェラーリ、ヴァルキリー──どれもが一台数億円という価格帯で取引される名車たち。しかし、たとえこれらの車を手に入れたとしても、その価値を未来にわたって保つには“保存”という極めて繊細な作業が求められます。

クルマという存在は、時間とともにどうしても劣化します。紫外線による塗装の色褪せ、酸性雨によるボディの腐食、鉄粉やブレーキダストの蓄積、さらには小傷の蓄積が「中古感」を生み出し、オリジナルの輝きが失われていきます。

こうした経年劣化を根本から防ぐ最も有効な方法が、セラミックコーティングです。一般的なワックスやガラスコーティングでは対応しきれない「高温による塗膜の収縮」「花粉酸化によるザラつき」など、日本特有の環境リスクにも対応できるのが、SOUPが扱う高性能セラミックコーティングの強みです。

徳島県のカーコーティング専門店SOUPにて、トヨタGR86(ZN8)のコーティングメンテナンスを実施。細部洗浄とボディ洗浄により、各パーツの隙間やエンブレム周辺の汚れも徹底的に除去し、艶やかなボディに仕上がった様子。

SOUPでは施工前に車両の状態を細かく確認し、ボディ表面の鉄粉除去・軽研磨による下地処理を徹底的に実施。その上で、塗装の種類(ソリッド、メタリック、パール)や素材(カーボン、FRP、マグネシウムパーツなど)に応じた最適なコーティング剤と施工工程を個別に設計します。

たとえば、過去に施工させていただいた希少車の一台では、コンクールデレガンスに出展予定という理由で、ボディに映り込む天井ライトの歪みまで意識した仕上がりを求められました。もちろん、ご要望に沿えるよう最大限の技術と時間をかけ、結果的に「この状態のままショールームに置ける」とまで評価いただきました。

さらに、見逃されがちなのが再販(リセール)時の価値維持です。海外オークションでは「コーティング・メンテナンス履歴」の有無が評価ポイントとなることも増えており、オーナーの管理姿勢が車両の売却価格に影響する時代です。SOUPでは施工証明書の発行はもちろん、定期的なメンテナンスプランもご用意しており、長期的な価値保護のパートナーとして選ばれています。

また、屋外保管や週末ドライブ用など、使用状況に応じた提案も可能です。特に徳島のような海に近い地域では塩害や湿気の影響もあり、車両ごとの環境リスクを見極めて対処する必要があります。

名車の保護とは、単に見た目をきれいにすることではなく、将来の資産価値を維持・向上させる“予防保全”の考え方です。高額な車両ほど、長期視点での管理と投資が重要になります。

あなたの愛車がどれほど希少であれ、日常的に使用していなくても、「本物の価値を残す」ための選択肢としてコーティングは必須です。SOUPは、その想いに応えるため、常に最良の技術と誠実な対応で、愛車の価値を守るお手伝いをしています。

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