シックで落ち着いた色合いのイラスト。中古車のボンネットを開け、人物がエンジンルームを丁寧に点検している場面を描写。文字やラベルのない純粋なビジュアルで、エンジンの状態確認を視覚的にわかりやすく表現。中古車購入時のチェックリストや点検手順に最適なイメージ。
金村 盟(かなむら まこと)

担当者/著者情報: 金村 盟(かなむら まこと)

役職: 代表取締役
SOUPのコラム担当として、車を愛する皆様に寄り添う情報を発信しています。整備士の資格を有し、ガソリンスタンドでの業務や中古車の販売・買取事業など、長年にわたり自動車に関わる仕事を経験してきました。これらの経験を基に、車のメンテナンスやケアに関する幅広い知識をお客様に提供することを心掛けています。 車は、日々の生活や旅を豊かにするパートナーです。その大切な車を最高の状態で維持するお手伝いをするため、私自身も新しい技術や情報の習得に励んでいます。SOUPのコラムを通じて、愛車とのより良いカーライフをお届けできればと願っています。

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中古車を購入する際は、新車に比べてコストを抑えられるメリットがありますが、選び方には少し注意が必要です。日本市場では、メンテナンスがしっかりされている車が多いとはいえ、車の履歴や状態をしっかり把握することで、納得のいく車選びができます。以下は、日本の中古車市場に合わせた、わかりやすく実用的な10ポイントのチェックリストです。

1. 車の履歴を確認

購入前に、車の履歴を調査しておくことは安心への第一歩です。日本では車検や定期点検の記録がしっかり残されている場合が多く、過去の使用状況を知る手がかりとなります。

車検証と点検記録簿:前のオーナー数や、車検の通過状況を確認しましょう。車検が途切れていないことは、しっかりメンテナンスされていた証拠です。

修理履歴:事故歴や修理内容もチェック。過去に大きな事故がある車は避けた方が無難です。

2. 外装の状態をチェック

車の外観は、前オーナーがどれだけ丁寧に扱っていたかを示すポイントです。よく確認しましょう。

塗装状態:塗装のムラや色あせがないか確認します。補修された跡がある場合、過去に修理があったかもしれません。

ボディのへこみやサビ:目立つ傷やサビがあるかどうか、隅々まで確認しましょう。

3. 内装の状態をチェック

車の内装は日々の使用感が出やすい部分です。快適に乗れるかどうかも含めて確認しましょう。

シートの状態:シートにシミや破れがないか確認します。また、運転席のシートがしっかりしているかも重要です。

ニオイ:エアコンをかけたときに不快なニオイがないか、カビ臭さがしないかも要チェックです。

4. 試乗してみる

試乗することで、車の運転感覚や不具合の有無を確認できます。販売店で試乗を申し込んでみましょう。

エンジンの始動:エンジンをかけたときにスムーズかどうか、異音がしないかを確認します。

ブレーキとハンドリング:ブレーキがスムーズで、ハンドルの操作がしやすいかを実際に運転して確認しましょう。

5. エンジンルームの状態を確認

ボンネットの中を確認しておくことで、車のコンディションがわかります。知識があまりない場合は、販売店スタッフに見せてもらいましょう。

エンジンの汚れや漏れ:油漏れや汚れが多いエンジンは、メンテナンス不足の可能性があります。

ベルト類やホースの劣化:ひび割れがないか確認し、異常があれば要注意です。

6. メンテナンス記録を確認

整備記録がしっかり残っている車は、オーナーが丁寧に管理してきた証です。購入前にしっかりチェックしましょう。

オイル交換記録:オイル交換が定期的に行われているかはエンジンの寿命に関わるため、重要なポイントです。

主要なメンテナンス:タイミングベルト交換などの重要なメンテナンスがされているか確認しましょう。

7. リコール情報を確認

メーカーによるリコールが発表されている車もありますので、安全のためにチェックが必要です。

メーカーに問い合わせる:メーカーに直接問い合わせ、過去にリコール対象になっていないか確認しましょう。

対応状況の確認:リコールが行われている場合は、すでに対策が取られているか確認することが重要です。

8. タイヤの状態を確認

タイヤの状態は安全運転に直結しますので、念入りにチェックしましょう。

トレッドの残量:トレッドが残っているか、タイヤの磨耗が均一かを確認します。タイヤの残量が少ない場合、交換費用も頭に入れておきましょう。

ひび割れや変形:タイヤにひび割れや膨らみがないかも確認します。

9. 車両識別番号(VIN)を確認

VIN(車台番号)は、車の身元確認のための大切な情報です。書類と車両の一致を確認しましょう。

車体番号の一致:車検証や記録簿の車台番号が、車両の番号と一致しているかをチェックします。

盗難車確認:盗難車のリストに載っていないかも重要な確認事項です。

10. 価格交渉

全てのチェックを終えたら、車の状態や市場価格をもとに価格交渉を行いましょう。

市場価格を確認:同じような条件の車と比較し、適正な価格かどうかリサーチしましょう。

妥協せずに交渉:不安な点がある場合は、しっかり伝えて納得のいく価格で購入できるよう交渉しましょう。

まとめ

中古車購入は、事前の準備とチェックが安心のポイントです。少しの手間を惜しまずに行うことで、長く快適に乗れる車を見つけることができます。

チェック項目 確認内容
1. 外装の状態 傷や凹み、塗装の劣化を確認します。
2. 内装の清潔さ シートやダッシュボードの汚れ、破損をチェックします。
3. エンジンの動作 エンジン始動時の異音やアイドリングの安定性を確認します。
4. 走行距離 走行距離が年式と見合ったものかをチェックします。
5. メンテナンス履歴 点検記録簿や整備履歴があるかを確認します。
6. タイヤの状態 タイヤの溝や摩耗具合をチェックします。
7. ブレーキの効き具合 試乗してブレーキが正常に効くかを確認します。
8. 電装品の動作 ヘッドライト、ウィンカー、ワイパーなどが正常に動作するかを確認します。
9. 車検の有効期限 車検の残り期間を確認し、費用を見積もります。
10. 修復歴の有無 修復歴があるかどうか、車両情報を確認します。