ブレンボがペダルバイクに進出──ダウンヒルMTBに“赤いキャリパー”の衝撃
イタリアの名門ブレーキブランド「Brembo(ブレンボ)」が、ついに新たなフィールドに足を踏み入れました。これまでF1やMotoGPといったモータースポーツの最高峰で実績を積み重ねてきた同社が、今度はダウンヒル・マウンテンバイク(MTB)の世界へ参入したのです。
2025年のUCI MTBワールドシリーズにおいて、スペシャライズド・グラビティチームが投入する最新のダウンヒルバイクには、Bremboが開発した新型バイク用ブレーキシステムが搭載されます。真紅の小さなキャリパーが特徴で、これまで一部のカスタム自転車で採用された事例はあったものの、正規OEMとしての採用は今回が初めてとなります。
私はこれまで多くの高性能車やバイクのコーティングをSOUPで手がけてきましたが、ブレンボ製のキャリパーはその存在感だけでオーナーの満足度を一段階引き上げる力を持っています。特に赤い塗装のブレーキキャリパーは、デザイン性と機能性の両面で視覚的なアクセントとなり、車両の印象を引き締めてくれるのです。
それと同様に、MTBでも極限の状況下で求められる制動力が重要視されており、今回の導入はごく自然な流れとも言えるでしょう。特にダウンヒル競技は、速度と重力に抗いながら一気に山を下る競技です。1本のミスが命取りになりかねない状況で、信頼性の高いブレーキは、もはや選手生命を支える命綱とも言えます。
ちなみに、SOUPでは自転車用のセラミックコーティングは現在メニューにございませんが、ヘルメットのコーティングや、MTBを車載する愛車のボディ保護において、セラミックコーティングは非常に有効です。特にダウンヒルレースの際には、泥や砂利などがボディに付着しやすく、帰宅後の洗車時にその違いが如実に現れます。コーティングをしておくことで、ボディやフェンダーに付いた汚れも水洗いだけで落ちやすくなり、洗車の手間が大幅に軽減されるのです。
今後、ブレンボ製のバイク用ブレーキが市販化されれば、その精緻な仕上がりと高性能は間違いなく注目を集めるでしょう。自動車やバイクの世界で培われた技術が、自転車という新たな領域でどう進化していくのか、SOUPとしても興味深く見守りたいところです。
ブレンボが投入した“自転車用ブレーキシステム”の革新と、オーリンズとの深い縁
ブレンボがマウンテンバイク用に開発した新型ブレーキシステムは、見た目の美しさ以上に、内部構造においても驚くべき進化を遂げています。公式発表によると、前後のブレーキには9mmの可動径を持つアキシャルマスターシリンダーを採用。3段階のレバー調整機能(レバー比、レバーリーチ、フリーストローク)により、ライダーの好みに合わせて制動フィーリングを自在にカスタマイズできる設計です。
キャリパーには、18mm径のアルミ製ピストンが4つ独立して配置されており、強力な制動力を発揮すると同時に、熱による歪みや効きのムラを抑える設計がなされています。これらを接続するホースには、編み込みスチールホースを使用。これによりレバー操作と実際の制動との間に生じる“遊び”が極限まで減らされ、レースの最中でも一貫したフィードバックが得られるようになっています。
このような構成は、まさにブレンボが四輪・二輪モータースポーツで培ってきた“勝つための技術”の結晶です。そして注目すべきは、このプロジェクトの背景にある“もう一つの名門ブランド”、Öhlins(オーリンズ)の存在です。スペシャライズドのバイクには以前からオーリンズ製のサスペンションが採用されてきましたが、実はブレンボが近年オーリンズを買収し、その関係が技術面でもビジネス面でも一層強固なものになったのです。
このようなハイエンドブランドの融合は、MTBだけでなく、私たちが日々取り扱う車両にも強く響くテーマです。SOUPでセラミックコーティングを施工する際、特にブレンボキャリパーやオーリンズサスペンションといった高機能パーツは、外観と性能の両面で“特別な保護”が求められます。たとえば、キャリパーやアーム部に施工することで、汚れや油分の付着を抑制し、ブレーキダストによる変色を防ぎつつ、艶やかな発色を維持できるのです。
セラミックコーティングの効果は、ボディだけに留まりません。パーツ単位で見ても、その価値を長期にわたって引き出す“維持力”が存在します。もしご自身の愛車に、ブレンボやオーリンズが装備されているなら、その高品質な部品を最大限に活かすためにも、部分的なコーティング施工をご検討いただきたいところです。
このように、Brembo×Specialized×Öhlinsという組み合わせは、競技としての頂点を目指すだけでなく、ユーザーの所有欲や長期的価値の維持にも貢献するもの。SOUPとしても、こうした機能美を引き立てる施工提案を、今後さらに深化させていく所存です。
“競技用”から“日常”へ──ブレンボブレーキの未来とSOUPの提案
今回のブレンボとスペシャライズドによるコラボレーションは、あくまで競技車両向けとしてのスタートですが、これが市販モデルに展開される日は、そう遠くないかもしれません。現時点では「一般販売するかどうかは未定」との公式コメントですが、このパートナーシップが“戦略的”であることを強調している点から見ても、将来的にはより多くのユーザーがこの恩恵を受けられる展開が期待されます。
事実、現在市販されているスペシャライズドのダウンヒルバイク「Demo Race」は、日本円で約110万円。そこにオーリンズ製サスペンションが搭載されていることを考えると、今後ブレンボブレーキが追加されれば、まさに“フルスペック”のレースマシンが手に入る時代が来るでしょう。
この動きは、私たちSOUPのようなコーティング専門店にとっても見逃せない変化です。自動車やオートバイだけでなく、ハイエンドの自転車に対しても“長く美しく乗る”という価値観が広がってきており、その延長線上にセラミックコーティングの可能性が見えてきています。
たとえば、ガレージで自転車と車を並べて保管するユーザーも少なくありません。雨天の通勤後に帰宅して、汚れた自転車を軽く水洗いするだけで元の輝きが戻る。そんな快適な日常は、車体に適切なコーティングがされているからこそ実現できるものです。さらに、MTBのように泥や水、飛び石に晒される車両では、ホイール周辺の塗装剥がれや金属パーツの腐食も無視できません。SOUPでは、そうしたダメージを防ぐための部分施工や、専用ケミカルを用いた定期メンテナンスもご提案しております。
そして何より、こうした“性能と美しさを両立させる文化”が、今後ますます日常に浸透していくことが予測されます。クルマやバイクの世界では既に当たり前になりつつあるセラミックコーティングの価値が、自転車を含むあらゆるモビリティに広がる時代──その先駆けとなるのが、今回のBremboによる挑戦であると私は考えます。
SOUPでは、技術の進化に常に寄り添いながら、お客様の“愛車を守る”という本質にこだわり続けています。自動車はもちろん、ヘルメットやバイクの外装パーツ、そして将来的には自転車パーツへの施工も、必要とあらば最善の形で対応してまいります。もし「こんなパーツにもコーティングできる?」というご相談があれば、どうぞお気軽にお声がけください。
技術と情熱、そして一台一台への愛着が交差する場所。それがSOUPの目指すサービスのあり方です。