イーロン・マスク氏、ニュージャージー州のスーパー充電器撤去に「腐敗」と反発
テスラを率いるイーロン・マスク氏が、またしても話題の中心に立っています。今回の発端は、米ニュージャージー州高速道路公団(NJTA)が、州内に設置されたテスラの「スーパーチャージャー」充電器の撤去を求めたことです。マスク氏は自身のSNS「X(旧Twitter)」でこの対応を「腐敗のようだ」と断じ、大きな波紋を呼んでいます。
NJTAは2025年6月6日から、「ユニバーサル・オープンアクセスEVチャージャー」への全面移行を発表しました。この充電設備はApplegreen Electric社が提供するもので、あらゆるEVメーカーの車種に対応するとのことです。ただし、具体的に採用される充電規格(CCSかNACSか)や出力性能、設置台数などの詳細は明かされていません。
これに対しテスラは、すでに州内に116基の代替スーパーチャージャーを新設しており、今回の64基の撤去に備えてきたと主張。さらにNJTAに対し、「市場価格を上回る商業条件」を提示し、NACSとCCS1両対応のアップグレード付きスーパーチャージャーを設置する提案もしていたとのことです。
電動化を進める州政府の方針と、実際のインフラ整備の現場で起きている矛盾。これは決してアメリカだけの話ではありません。日本でも同様のインフラの整備やメーカー間の連携が課題となっています。
私たちSOUPも、車の未来とどう向き合うかを常に考えています。とくにEVは、塗装や素材がデリケートなモデルも多く、これまで以上に塗装面の保護が求められます。セラミックコーティングによる保護は、単なる見た目の美しさだけでなく、紫外線や酸性雨、鳥糞といった外的ダメージからの防御手段でもあります。
時代がどれだけ変わろうとも、「愛車を守り、長く大切に乗る」という姿勢は変わりません。EVだからこそ、最先端の技術にふさわしいコーティングを選びたいですね。
テスラの充電器撤去が意味するものとは?EVインフラの不透明さ
今回の件で最も注目すべきは、テスラが構築してきた充電ネットワークの信頼性が、自治体の判断によって左右されかねないという現実です。テスラのスーパーチャージャーは、現在アメリカで最も高い信頼性を誇る充電ネットワークとされており、ユーザーからもそのスピードと安定性に定評があります。
しかし、そのような充電器であっても、行政の意向一つで撤去されてしまう。しかも代替として導入されるApplegreen Electricの充電器については、使用ポートやスペック、設置数すら公開されていない。このような“透明性の欠如”は、EVの普及を妨げる最大の障害といっても過言ではありません。
テスラは、CCS(コンボ充電規格)に対応した「マジックドック」をNACS(テスラ規格)に搭載し、異なる車種への柔軟な対応を目指してきました。それでもNJTA側は協議に応じず、64基の撤去を指示。この背景には政治的な圧力や、大手インフラ企業との契約上の利害があるともささやかれています。
こうした出来事を見るたびに、私たちSOUPが日々お客様に提供している「見えない価値」の重要性を再認識させられます。クルマというプロダクトは、走るだけでなく、充電や整備、そして外装の保護まで含めた“トータル体験”です。
たとえば新型EVの多くには、再塗装が非常に困難な特殊塗料が使われています。万が一、鳥のフンや鉄粉、紫外線による酸化が進んだ場合、塗装表面が劣化してしまうと補修は簡単ではありません。だからこそ、購入直後にセラミックコーティングを施すことで、塗装の寿命を格段に延ばし、再販時の査定にも差が出てきます。
こうした“見えないリスク”に備えることは、車を大切にするすべての方にとって、今や必要不可欠な意識といえるでしょう。インフラの変化に振り回されないよう、車の価値を守る選択を今こそご検討ください。
EV社会の本質とSOUPが担うべき“次の価値”
ニュージャージー州で起きたスーパーチャージャー撤去問題は、一見するとアメリカ特有の行政と企業の対立に見えるかもしれません。しかし、実はこれは日本のEV化にも共通する深い課題を投げかけていると、私は考えています。
それは「EV社会における信頼とは何か?」という根源的な問いです。EVはガソリン車と違い、充電ネットワークへの依存度が極めて高い構造を持っています。そのインフラが自治体や契約企業の都合で変更されたり、非公開の条件で運用されたりすれば、ユーザーは不安を抱えながら運用するしかなくなります。
そんな時代だからこそ、私たちSOUPのような地域密着型の専門店が果たすべき役割は、単なる施工業者ではなく、“カーライフのパートナー”であることだと信じています。
セラミックコーティングのような施工サービスは、たしかに見た目を美しく保つための手段ですが、それだけではありません。外的環境から塗装を守り、劣化を防ぎ、いつでも安心して運転できる精神的な安定をもたらす――そのすべてを支えるのが私たちの仕事です。
EVの時代においては、ガレージでの保管環境や雨天時の汚れの付きやすさなど、従来とは異なる「新しいトラブル」も顕在化してきています。そういった細かな変化に対しても、SOUPはお客様一人ひとりのカーライフに寄り添いながら、最適な提案を行っています。
マスク氏の言葉が正しいのかどうか、それは私たちが判断することではありません。ただ一つ言えるのは、EV社会がいかに加速しようとも、「信頼できる人間の手によって守られる価値」はこれからもなくならないということです。
今後、充電環境や車両仕様がさらに変化していく中でも、SOUPはその変化に対応しながら、皆さまの大切な愛車を守る存在であり続けたいと願っています。