まるで新車のまま時間が止まったS2000、42マイルの奇跡

2025年3月、アメリカの「Broad Arrow Auctions」で、とある1台のホンダ S2000が95,000ドル(日本円で約1,400万円)という価格で落札され、大きな話題を呼びました。その理由は、25年もの間、たった42マイル(約67km)しか走行しておらず、新車のような状態を保ったまま一度も登録されなかったという、まさに“タイムカプセル”のような個体だったからです。

このS2000は、2000年にアメリカで新車購入された後、すぐに屋内で厳重に保管され続け、オーナーが引っ越すたびにトレーラーで各地を移動。しかもナンバー登録すらされておらず、まさに「未使用の名車」として眠っていました。記録によれば、この車は以前にもオークションに出品されており、2021年に61,500ドル、2022年には別のオークションで38マイルの状態で売却。その後、ついに2025年、42マイルの状態で95,000ドルという金額で落札されました。

では、なぜこれほどまでに価値が高騰したのか?一つはもちろん「AP1型S2000」の希少性と人気です。2000年代初頭、NA(自然吸気)2.0Lエンジンで9000回転まで回る高回転ユニットと、FRならではのダイレクトな走り、そして抜群のバランスを持ったロードスターというコンセプトは、今でも世界中のエンスージアストを惹きつけています。

もうひとつは「保存状態」です。25年間にわたって紫外線にも晒されず、劣化とは無縁の環境で保管されたことで、外装・内装ともにまさに新車そのもの。このような状態を維持するためには、徹底的なコーティング管理が不可欠だったことでしょう。私たちSOUPでも、こうした“未来に遺したい車”を守るためのセラミックコーティングをご提供しています。

特に長期保管を視野に入れた場合、単にボディをきれいにするだけでなく、「いかに劣化させないか」が重要になります。当店のセラミックコーティングは、紫外線・酸性雨・埃・水シミといった外的ダメージを強力にブロックし、まるでこのS2000のように「時間を止めたかのような保存」を実現します。

時が経っても価値を失わない車。それを実現するには、“コーティングの力”が必要不可欠です。今回のS2000のような事例は、そのことを私たちに強く再認識させてくれる存在でもあります。

なぜS2000は「保管する価値があるクルマ」なのか

S2000という車は、単なるオープンスポーツカーの枠を超えて「文化財」のような存在になりつつあります。その理由は幾つかありますが、まず第一に挙げられるのは、ホンダが本気で作り上げた「ピュアスポーツカー」としての完成度です。エンジン、シャシー、重量配分、そして何よりドライバーとの一体感。これらすべてが、機械としての美しさを極限まで高めた一台といえるでしょう。

特に今回の42マイルのS2000は、初代モデルである「AP1型」。9000回転まで一気に吹け上がるF20Cエンジンと、ショートストロークの6速ミッション、そしてリアルなFRレイアウト。新車で乗ったことのある方なら、このクルマがどれほど「五感に訴えかけてくる存在」だったかを思い出すことでしょう。

では、そんなクルマを25年間も「まるで納車された日のまま」に保管するというのは、どれほどの手間と愛情を必要とするのか。想像してみてください。ガレージ内の湿度管理、定期的なエンジン始動、タイヤの空気圧チェック、ボディの状態確認——。そしてそのすべてに通底するのは「劣化させないための対策」です。

ここで、私たちSOUPが手がけるセラミックコーティングが真価を発揮します。セラミックコーティングはただ車をきれいに見せるためのものではなく、「劣化を極限まで防ぐためのシールド」なのです。紫外線による色あせ、酸性雨や鉄粉のダメージ、微細なスクラッチ。それらすべてから塗装面を守ることで、“保存価値”を最大化することができます。

当店ではS2000のような希少車や将来価値の高い車に対し、特別な施工プランを用意しております。たとえば、ボディ全体を高硬度のセラミック皮膜で覆い、ホイールやウィンドウ、幌部分(ソフトトップに至るまで車両全体を守るフルパッケージ。また、ガレージ保管前提のお客様には、静電気防止やダストの付着防止にも優れた「ガレージコーティング仕様」も選択可能です。

近年、中古市場で「ただの年式車」ではなく「保管状態が評価される車両」が高値で取引される傾向が顕著になっています。つまり、保管の質そのものが資産価値に直結する時代になったのです。S2000のこの事例は、それを如実に示しています。

セラミックコーティングは、その価値保全のための「投資」でもあり、何十年後にも変わらぬ輝きを残すための「未来への約束」でもあります。SOUPでは、こうした想いに共感されるオーナー様のために、最適なコーティングプランをご提案しています。

走るか、保管か──“一生モノのS2000”を手にしたあなたへ

さて、もしもこの42マイルのS2000を手に入れたとしたら、あなたならどうされますか?ガレージの中で静かに保管し続け、さらに25年後の未来に思いを馳せるのか。それとも、あえてナンバーを取得して走らせ、その魅力を全身で味わうのか。

この問いは、私たちが希少車や旧車に対峙するたびに直面するテーマです。車というのは本来「走ってこそ価値がある」という考え方もあれば、「走らないことが唯一の正解」とされるようなコンディションの個体も存在します。今回のように25年も登録されず保管されたS2000はまさに後者であり、その希少性が価格を押し上げた最大の要因と言えるでしょう。

しかし、私は個人的に「走らせるなら守り抜く準備をすべき」と考えます。なぜなら、現代の道路環境は想像以上に過酷だからです。紫外線、PM2.5、花粉、酸性雨、洗車機による微細なキズ、虫や鳥のフンといった日常的なリスクが常に存在し、それらは確実に塗装やパーツの状態を劣化させます。

ここで再び、SOUPのセラミックコーティングの出番です。たとえばこのS2000のような“動かす価値のある希少車”には、長期的な走行保護を前提とした「高耐久セラミックコーティング」をおすすめしています。これは一般的なガラス系コーティングと違い、強力な被膜を形成し、約3〜5年にわたって防汚性・耐薬品性・防傷性を保つハイレベルな施工プランです。

もちろん、走らせずに「資産」として保管する場合も同様に、高耐候性のセラミックコーティングを施工しておくことで、湿気や酸素による塗装の酸化を抑えることができ、将来的に売却する際の査定価値にも大きく影響してきます。

徳島県徳島市のお客様のニッサン R35 GTR nismoに高耐久のボディガラスコーティングを施工しました。当店は徳島県のコーティング専門店として、カーコーティングサービスやガラスコーティング、ボディコーティングを通じて、車の美しさを長期間維持する最適な方法を提供しています。 熟練の作業員が丁寧にボディ研磨を行い、下地処理を徹底しています。また、遠赤外線ヒーターを使用してコーティングを仕上げることで、コーティング剤の定着を高め、より高品質な仕上がりを実現しています。 コーティング施工により、車の塗装を保護し、新車の輝きを保ちます。ニッサン R35 GTR nismoへのカーコーティング施工やボディガラスコーティング施工は、ぜひ当店にお任せください。プロの技術で愛車を美しく保ちます。徳島県で車のコーティングをお考えの方は、当店のコーティング専門家にご相談ください。

当店では、こうした希少車・趣味車のための専用施工ブースを完備しており、温度・湿度管理のもと、熟練スタッフが一台一台手作業で仕上げています。また、オーナー様との対話を大切にし、「この車にどんな未来を託したいのか」をヒアリングした上で、最適なメニューをカスタム提案いたします。

S2000のような車を所有することは、「単に車を持つ」ということではありません。それは、自分の時間や美意識、価値観を1台の車に託すという“人生の選択”でもあります。だからこそ、その車をどう守るか、どう付き合うかもまた、深く考える必要があるのです。

この記録的なS2000の落札は、私たちカーライフに関わるすべての人間に問いかけをしてくれました。「あなたなら、この車をどうする?」と。SOUPでは、その答えをともに考え、最高の未来を一緒に創っていくお手伝いをさせていただきます。

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