Honda CR-Vのエンブレムの裏側で、今なにが起きているのか

こんにちは。徳島でコーティング専門店SOUPをやっている立場として、最近とても気になっている話題があります。それが、Honda CR-Vを中心に増えている「フロントエンブレム盗難」、正確にはエンブレムの裏に隠された運転支援用レーダーセンサーの盗難です。
少し前までは、触媒(キャタライザー)やテールランプが狙われる時代でした。ただ、クルマが進化するにつれて、いま盗まれているのは“走るための部品”ではなく、“安全を支える頭脳”のようなパーツに変わってきています。
CR-Vの場合、自動ブレーキや追従クルーズコントロールを制御するレーダーセンサーが、フロントのHマークのすぐ裏に配置されています。ここが問題で、実はこの構造、外から見るよりも簡単に外せてしまうのです。工具も大掛かりなものは必要なく、短時間で作業が終わってしまうケースも少なくありません。
盗まれたセンサーは、海外サイトや中古パーツ市場で数万円程度で流通します。一方で、正規ルートで新品交換となると、部品代と再調整費用を含めて10万円、場合によっては20万円を超えることもあります。これは決して誇張ではなく、現実に起きている話です。

「朝クルマに乗ろうとしたら警告灯だらけで怖くなった」「ぶつけた覚えがないのに自動ブレーキが使えない」と相談される方が増えているそうです。よくよく調べてみると、エンブレム周辺だけが不自然に浮いている。これ、実は盗難のサイン。
怖いのは、この手口がとても静かで目立たないことです。車体を持ち上げる必要もなく、音もほとんど出ません。防犯カメラがあっても、フードを被っていれば特定は難しい。だからこそ、今後さらに増える可能性が高いと感じています。
メーカー側もすぐに対策できるわけではなく、センサー位置の変更はモデルチェンジを待つしかありません。ソフトウェアで“切り離されたら使えなくする”仕組みも理論上は可能ですが、現行車への即対応は正直難しいでしょう。
つまり今は、オーナー側が「知っておくこと」そのものが、最大の防御になります。知らないままでは、防ぎようがない。これは現場で日々クルマを見ているからこそ、強く感じる部分です。
盗難は防げない。でも「その後のダメージ」は変えられるという現実

正直な話をします。エンブレム裏のレーダー盗難に対して、コーティングで防犯ができるかと言われれば、答えははっきり「できません」です。盗むつもりの人間は、そんなことはお構いなしですし、工具を使えば何だって外されてしまいます。
ただ、現場でクルマを見ていると、もう一つの現実が見えてきます。それは「盗まれたかどうか」よりも、「そのときクルマがどこまで傷んだか」で、その後の負担が大きく変わるという点です。
エンブレムをこじられたCR-Vの多くは、センサーが盗まれていなくても無傷では済みません。エンブレム周辺の塗装が割れていたり、クリアが欠けていたり、バンパーが微妙に歪んでいたりする。これが厄介で、警告灯だけ直しても、結局は板金や再塗装の話になってしまうことが少なくありません。
ここで初めて、セラミックコーティングの話が出てきます。これは防犯の話ではありません。あくまで「表面がどこまで耐えられるか」「どこでダメージが止まるか」という話です。塗装がむき出しの状態と、コーティングで保護されている状態とでは、軽いこじりや引っ掛かりが入ったときの結果が変わることがあります。
実際、表層でダメージが止まり、塗装まで達していなければ、部分的な磨きや補修で済むケースもあります。逆に、最初から塗装が割れてしまえば、もう再塗装しか選択肢がなくなります。この差は、金額以上に精神的な負担が大きいと感じています。
そして、もう一つ大切なのが下地です。SOUPでは、コーティング前にガスプライマーを使った下地処理を行っています。これは目立つ工程ではありませんが、塗装とコーティングの密着を高め、欠けや剥がれが広がりにくい状態を作るためのものです。これも防犯ではありません。ただ、被害が起きたときに「最悪の状態」になりにくくするための準備です。
今のクルマは、見えない場所に高価な部品が詰まっています。盗難を完全に防ぐことが難しい以上、現実的にできるのは「起きたときに、どこまでで済ませられるか」を考えておくことだと思っています。
セラミックコーティングも、ガスプライマーも、万能ではありません。ただ、何もしていなかった場合と比べて、後悔の量を減らせる可能性は確かにあります。SOUPとしてお伝えしたいのは、その一点です。
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