クルマは文化でできている ― CALTYが見せたアメリカの生活サイズ

徳島県三好市のカーコーティング専門店SOUPで施工中のトヨタ MXWH60 プリウス。 コーティングメンテナンス前の丁寧な洗浄と下地調整により、ボディ本来の美しさを引き出し、仕上がり精度を高めます。

クルマというのは、単なる機械ではありません。
その国の生活や文化が、自然と形になったものだと私は思っています。

いまでは世界最大級の自動車メーカーとして知られるトヨタですが、1980年代はまだ「挑戦者」の立場でした。
当時の世界シェアは約8%。フォードは12%以上、GMは19%近くを占めており、トヨタはまだ大きな壁に挑んでいる途中だったのです。

さらに1980年代後半、日本では円高が急速に進みました。
輸出を中心に成長してきた日本メーカーにとって、これはかなり大きな問題でした。
実際、1987年にはトヨタの利益が約25%も落ち込んだと言われています。

そんな時代に、トヨタが強く意識していたのが「世界のユーザーに合わせたクルマづくり」でした。

その中心にあったのが、アメリカ・カリフォルニアにあるデザインスタジオ
CALTY(キャルティ)です。

1973年に設立されたこのスタジオは、アメリカ市場の感覚をトヨタ本社へ伝える役割を担っていました。
しかし当時、ひとつの大きな問題があったのです。

それは「サイズ感」です。

日本の道路は狭く、駐車場も小さい。
そのため、日本のクルマは自然とコンパクトに作られてきました。

一方アメリカでは、道路も駐車場も家も、とにかく大きい。
人の体格も、日本人とはかなり違います。

CALTYのデザイナーたちは、アメリカ市場に向けて
「もっと広い室内」「大きなシート」「ゆったりした空間」を提案していました。

しかし日本の本社にいる人たちには、なかなかその感覚が伝わらなかったそうです。

例えば、アメリカのジュース缶を持っていき
「こんなにサイズが違うんです」と説明したこともあったそうですが、それでもピンとこなかった。

そこでCALTYが考えたのが、少し大胆な方法でした。

1986年、彼らは日本へ大きな荷物を運び込みます。

それはなんと、
アメリカの家庭のダイニングルームを丸ごと再現したセットでした。

6人が座れる大きな木製テーブル。
シャンデリア。
広い窓。
長いカーテン。
観葉植物。
家族写真。

まるでアメリカのホームドラマのセットのような部屋を、日本の会議室の中に作ってしまったのです。

トヨタの役員たちはその部屋に入り、テーブルに座り、椅子のサイズを体験しました。

そして初めて理解したそうです。

「アメリカ人の生活空間は、日本とはまったく違う」ということを。

つまり、クルマのサイズも当然変わるということです。

この体験は特にインテリア設計に大きな影響を与えました。
シートの幅、足元のスペース、ドアの厚みなど、アメリカ人の体格に合わせて設計を見直すきっかけになったのです。

その後、トヨタはアメリカ市場で急速に存在感を高めていきます。

1986年、当時の会長である豊田英二氏は
「世界販売の10%をトヨタが占める会社にしたい」と語っていました。

当時73歳だった豊田氏は
「自分が生きている間に実現するだろうか」と語っていたそうです。

しかしその夢は、想像以上の形で実現します。

2007年、トヨタはついにGMを抜き、
世界最大の自動車メーカーになりました。

こうして振り返ると、
クルマづくりというのは技術だけではないと改めて感じます。

文化を理解すること。
生活を理解すること。
人を理解すること。

その積み重ねが、世界のクルマを作っているのだと思います。

クルマの価値は生活の中で決まる ― SOUPが感じる「文化とクルマ」の関係

トヨタ MXWH60 プリウスへ、徳島県三好市のカーコーティング専門店SOUPがボディ状態に合わせたコーティングメンテナンスを実施。 蓄積した汚れや劣化因子を除去し、コーティング専用ローションで深い艶と透明感のある上質な外観へリフレッシュ。

この話を読んで、私はとても共感しました。

SOUPで仕事をしていると、
クルマというのは「生活の一部」だとよく感じるからです。

例えば日本でも、地域によってクルマの使われ方はまったく違います。

都市部ではコンパクトカーが多く、
地方ではSUVやミニバンが多い。

雪国ではボディの下回りが重要になりますし、
海の近くでは塩害対策が必要になります。

つまりクルマは、
その地域の生活に合わせて価値が決まるのです。

これはボディの美しさについても同じだと思います。

最近、EVや高級SUVのお客様からよく言われるのが
「塗装の質感をきれいに保ちたい」という相談です。

EVはエンジン音がないので、
走っているときに目に入る情報がとても少なくなります。

その分、人の目は自然とボディの映り込みに向かいます。

だからこそ、洗車キズや塗装のくすみが
以前より目立ちやすくなっていると感じます。

そこで重要になってくるのが
セラミックコーティングです。

セラミックコーティングは、塗装の上に透明なガラス質の保護膜を作ります。

これによって

  • 洗車キズがつきにくくなる
  • 汚れが落ちやすくなる
  • 塗装の艶を長く保てる

という効果が期待できます。

SOUPでは、このコーティングの前に
ガスプライマーという下地処理を使っています。

これは塗装の表面を整え、コーティングの密着を高めるための工程です。

簡単に言うと

「塗装とコーティングをしっかり結びつける準備」

のようなものです。

クルマの美しさというのは、
コーティングだけで作られるわけではありません。

洗浄
下地処理
コーティング

そのすべてが揃って初めて、長く続く艶になります。

1986年、CALTYがダイニングルームを作った理由も
本質は同じだと思います。

 

机のサイズを理解する。
椅子のサイズを理解する。
生活の空間を理解する。

そうして初めて、
人に合ったクルマを作ることができる。

そして私たちの仕事も同じです。

クルマをきれいにするだけではなく、
その人の生活の中でクルマがどう見えるのか。

そこまで考えることが大切だと思っています。

クルマは単なる移動手段ではありません。

人生の景色の一部です。

だからこそ、長く美しく乗れるように。
そのお手伝いができれば嬉しいと思っています。

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