シビックタイプR誕生からの軌跡と初代EK9の衝撃

ホンダが1997年に送り出した初代シビックタイプR(EK9)。これは単なる「速いシビック」ではなく、純粋に走りを追求したホンダの情熱の結晶でした。1.6リッター自然吸気のB16Bエンジンは、当時のNAで最高水準のリッター100馬力超え。レッドゾーンまで回す楽しさと、軽量ボディが生み出すシャープなハンドリングは、多くの走り屋やファンを魅了しました。イニシャルDや湾岸ミッドナイトに夢中になった世代にとって、EK9は「手に入れられる最速」だったのです。
その後、2代目EP3(2001年)、3代目FD2(2007年)、4代目FK2(2015年)、5代目FK8(2017年)、そして現行の6代目FL5(2022年~)へと進化。排気量やターボ化、ボディ剛性の強化などでスペックは飛躍的に向上しました。しかし、初代EK9の「ピュアな走りの感覚」を超える存在は、今なおファンの間で特別視されています。
ここで私がオーナーとして強調したいのは、タイプRは世代ごとに違う輝きを持っているという点です。EK9の軽快さ、FD2のNA最強と言われる高回転エンジン、FK8のターボ+FF世界最速の称号、FL5の完成度と扱いやすさ。それぞれが時代を映す「走りの象徴」であり、決して過去のモデルが色あせることはありません。
しかし現実的には、20年以上前のEK9やFD2のオーナーから「塗装の艶がなくなってきた」「屋外保管で色あせが進んでいる」という声をよく耳にします。実際にSOUPにも、タイプRの施工依頼は数多くあります。塗装の劣化は避けられない現実ですが、ガスプライマーを使った下地処理を行うことで塗装表面を活性化し、セラミックコーティングの密着を飛躍的に高めることができます。その結果、退色が進んだ赤いボディも、まるで新車のような深い艶を取り戻せるのです。
タイプRという特別な車は「走りの性能」だけでなく「見た目のオーラ」も含めて完成形です。峠やサーキットで戦った伝説のモデルを現代に蘇らせ、未来へと繋いでいく。それが私たちSOUPの役割であり、コーティングが果たすべき使命なのです。
EP3からFL5まで:進化し続けるタイプRとSOUPでの施工事例



初代EK9の衝撃を受け継ぎながら、シビックタイプRは時代ごとに独自の進化を遂げてきました。2001年登場のEP3はイギリス生産で、2.0リッターK20Aエンジンを搭載。シャシーは評価が分かれる部分もありましたが、実用性と速さを両立したモデルとして根強い人気を誇ります。
続くFD2(2007年)は「NA最強」と言われた高回転型K20Aを搭載し、セダンボディで登場。エンジン9000回転のフィーリングは唯一無二で、多くのオーナーが「ホンダらしさの集大成」と語る一台です。サーキット走行を楽しむユーザーも多く、今でも中古市場で高値を維持しています。
その後、ターボ時代に突入したのがFK2(2015年)。2.0L VTECターボは310馬力を誇り、ニュルブルクリンクFF最速を記録。世界で戦えるFFスポーツとしてシビックタイプRの地位を確立しました。そしてFK8(2017年)ではさらに進化し、日常性能とサーキット性能を高次元で両立。日本国内でも多くのオーナーに愛され、カスタムシーンでも圧倒的な存在感を放ちました。
現行のFL5(2022年~)は、シビックタイプRの完成形とも言えるモデル。先代FK8の荒々しさに比べ、洗練されたデザインと扱いやすさが特徴です。サーキットだけでなく街乗りでも快適に楽しめ、幅広い層に支持されています。
さて、ここで私たちSOUPに寄せられるタイプR施工の実例を紹介します。FD2のチャンピオンシップホワイトを施工した際、経年劣化で黄ばみが進んでいましたが、徹底的な下地処理とガスプライマーによる塗装活性化を実施。その後セラミックコーティングを重ねることで、新車当時を思わせる鮮やかな白さを取り戻しました。オーナー様は「ここまで変わるのか」と驚かれ、施工後すぐに写真を撮ってSNSにアップされたほどです。
また、FK8のソニックグレーパールを施工したケースでは、独特の艶感を最大限に引き出すために専用の磨き工程を行い、ガスプライマーでコーティング密着性を高めました。その結果、深みのある色合いと圧倒的な艶が実現し、オーナー様から「納車以上の満足感」と評価いただきました。
タイプRは世代ごとに異なる魅力を持ちながら、共通して「走りへの情熱」を象徴する存在です。そして、その存在感を最大限に引き立てるのが、私たちSOUPが提供する施工技術です。走りを愛する人々が大切にする一台を、未来に残していくために――コーティングは欠かせない要素なのです。
タイプRを未来に残すために:SOUPの使命とオーナーの誇り


シビックタイプRは、単なる「速い車」ではありません。EK9からFL5までの歴史は、ホンダが世界に挑み続けた証であり、そして多くのオーナーにとって「夢そのもの」でした。峠やサーキットで走る姿を見て憧れ、やがて自分のガレージに迎え入れた瞬間、タイプRはただのクルマではなく人生の一部になるのです。
しかし現実には、年月とともに塗装は劣化し、赤は退色し、白は黄ばみ、黒は艶を失っていきます。エンジンや足回りをリフレッシュするオーナーは多いものの、ボディの輝きを守り続けることは後回しにされがちです。ところが実際には、その「見た目のオーラ」こそがタイプRの価値を決定づける要素でもあります。走りの性能と同じくらい、外観の美しさが人を惹きつけるのです。
SOUPでは、ただコーティングを行うだけではありません。まずガスプライマーによって塗装表面を化学的に活性化させ、古い塗装面でもしっかりとセラミックコーティングが定着する状態を整えます。そしてセラミックコーティングによって圧倒的な艶と防汚性能を実現。これにより、経年車であってもまるで新車を超える輝きを放つことが可能になります。
実際に施工したオーナー様の中には、「FD2の艶を取り戻してから、まるで別の車に乗っているようだ」と感動された方もいます。また、EK9の赤を再生したケースでは、当時の思い出が蘇り、納車日に涙ぐまれたオーナー様もいらっしゃいました。それほどまでに、外観の復活は人の心を動かすのです。
タイプRは、これからもホンダの魂を象徴するモデルであり続けるでしょう。最新のFL5が街を走る姿も圧倒的に魅力的ですが、同時にEK9やFD2といった旧世代がしっかりと輝きを放っているからこそ、その系譜は価値を増していきます。そしてそれを可能にするのが、私たちSOUPの役割です。
未来の世代に「これがシビックタイプRだ」と胸を張って見せられるように。サーキットで磨かれた伝説の名車たちを、最高の状態で残していくこと。それが私たちの使命であり、地域の誇りでもあります。走りを愛する人のために、そして次の世代のために、SOUPはこれからもタイプRの輝きを守り続けます。


























