System X MAX G+を第三者試験機関が15Hに分類

最終更新:

SOUP独自依頼・第三者材料試験

SOUPが施工したSystem X MAX G+の3試験片を、第三者試験機関が評価しました。

ISO 15184、JIS K 5600-5-4、ASTM D3363による正式規格試験は9H以上です。

さらに、同じ試験機関が発行した追補では、Lc1 6.14N、HIT 3.24GPa、9Hで凝集破壊が確認されなかった今回の試験一式を、市場向け拡張Hスケールで15Hに分類しています。

※15Hは、第三者試験機関による非規格・非認定の市場向け補足分類です。System Xメーカーの公表仕様や、ISO・JIS・ASTMで定義された正式規格等級ではありません。

一言でいうと

正式規格では上限の9H以上まで確認され、規格外の追加測定を含む今回の試験一式を、第三者試験機関が市場向け拡張Hスケールで15Hに分類したという結果です。

主な結果

第三者試験機関の15H分類と正式規格試験9H以上の位置づけ
区分 結果 位置づけ
第三者試験機関の追補分類 15H 今回の試験一式に対する市場向け補足分類
正式規格試験 9H以上 ISO・JIS・ASTMによる試験結果
メーカー公表値 9H System X MAX G+の公表仕様
最初の目視損傷 Lc1 6.14N マイクロスクラッチ試験
凝集破壊 Lc2 13.82N マイクロスクラッチ試験
クリアコート初回露出 Lc3 16.37N マイクロスクラッチ試験
押込み硬さ HIT 3.24GPa 計装押込み試験
低減弾性率 Er 37.6GPa 計装押込み試験
実測膜厚 8.4/8.7/9.1µm 3試験片の測定値

追補による市場向け補足分類

第三者試験機関が今回の試験一式を15Hに分類

15Hは、SOUPが測定値を独自に換算して作った数字ではありません。第三者試験機関が、マイクロスクラッチ試験のLc1 6.14N、押込み硬さHIT 3.24GPa、9Hで凝集破壊が確認されなかった結果を含む今回の試験一式を確認し、追補で15Hに分類したものです。

一方、ISO・JIS・ASTMによる正式な規格試験結果は9H以上です。15H分類は正式規格結果を変更するものではなく、規格外の測定結果を含めた市場向けの補足分類です。

HITを鉛筆硬度へ単純換算した値ではありません。SOUPが施工して提出した今回の3試験片に対する分類であり、System X製品すべて、または施工車すべてに一律に適用する保証値ではありません。

正式規格試験9H以上との違い

System X MAX G+のメーカー公表鉛筆硬度は9Hです。今回のISO 15184、JIS K 5600-5-4、ASTM D3363による評価では、6Hから9Hまでを確認し、最も硬い規格鉛筆である9Hでも報告対象となる凝集破壊、Scratch、Gougeの終点は確認されませんでした。正式な規格評価は9H以上です。

10H、13H、15H、16H、17Hは、これらの規格で定義された鉛筆硬度等級ではありません。9Hより上の領域は、マイクロスクラッチ試験と計装押込み試験による別の測定結果を含めて評価しています。

規格鉛筆硬度の評価結果
試験 結果
ISO 15184 9H以上
JIS K 5600-5-4 9H以上
ASTM D3363 Scratch 9H以上
ASTM D3363 Gouge 9H以上

試験には6H〜9Hの鉛筆を用い、芯先を400番のSiC研磨紙で平らな円柱状に整えました。荷重は7.35±0.10N、角度45度、移動距離8〜10mmです。

マイクロスクラッチ試験

鉛筆硬度の規格範囲を超える評価として、荷重を0.30Nから20.00Nまで10.0mmの間で直線的に増加させる進行荷重式マイクロスクラッチ試験を行いました。3枚の試験片で各3本、合計9本の試験線を評価しています。

最初に目視できる損傷は平均6.14N、コーティング層の凝集破壊・網状亀裂は13.82N、OEMクリアコートの初回露出は16.37Nでした。この試験は、関連規格を参考に試験機関内で検証された社内法であり、規格鉛筆硬度と同じ認定規格試験ではありません。

進行荷重式マイクロスクラッチ試験の結果
評価 平均 標準偏差 最小 最大
Lc1 最初の目視損傷 6.14N 0.37N 5.6N 6.8N
Lc2 凝集破壊・網状亀裂 13.82N 0.86N 12.4N 15.1N
Lc3 OEMクリアコート初回露出 16.37N 1.08N 14.9N 18.0N
8Nでの残留傷深さ 1.62µm 0.28µm 1.2µm 2.1µm
20Nでの残留傷深さ 8.94µm 1.17µm 7.1µm 10.8µm

試験には先端半径200µmのロックウェル型ダイヤモンドを用い、速度10mm/分、試験線間隔3mm以上で測定しました。Lc値はSystem X MAX G+の膜とOEMクリアコートで構成された試験系の結果であり、コーティング膜単体の材料定数ではありません。

押込み硬さ試験

DIN EN ISO 14577-1に基づく計装押込み試験では、押込み硬さHITが3.24GPa、低減弾性率Erが37.6GPaでした。試験線のない領域で20回の有効な押込みを用いて評価しています。

このGPa値を、ISO 15184の鉛筆硬度へ数値変換することはできません。HITと鉛筆硬度は、測定方法と意味が異なる指標です。

計装押込み試験の結果
項目 平均 標準偏差
押込み硬さHIT 3.24GPa 0.38GPa
低減弾性率Er 37.6GPa 4.8GPa

ベルコビッチ圧子を用い、最大荷重1.00mN、荷重増加速度0.10mN/秒、保持時間10秒、50µm間隔で測定し、Oliver–Pharr法で解析しました。平均接触深さは0.24µmで、実測セラミック膜厚の約2.8%です。

膜厚と試験片の条件

試験対象は、SOUPがSystem X MAX G+を手施工した自動車用試験片3枚です。0.8mm鋼板、電着塗装、ベースコート、2液型OEMクリアコート、System X MAX G+の順に構成された試験系で評価しました。

セラミック膜の実測厚さは8.4µm、8.7µm、9.1µmで、OEMクリアコートの実測厚さは41〜46µmでした。施工後の初期硬化4時間、完全硬化3日、その後11日保管は試験片の申告条件であり、硬化時間自体を検証した結果ではありません。

System X MAX G+試験片の構成と条件
製品 System X MAX G+
試験片 3枚
基材 0.8mm鋼板、電着塗装、ベースコート、2液型OEMクリアコート
施工 SOUPによる手施工
申告初期硬化 4時間
申告完全硬化 3日
その後の保管 11日
試験前調整 23±2℃、相対湿度50±5%で16時間(ISO 3270)
セラミック膜厚 8.4/8.7/9.1µm(各試験片5点の平均)
OEMクリアコート膜厚 41〜46µm

膜厚はDualscope FMP100とFTA3.3プローブを用い、クリアコート参照で校正して測定しました。膜厚測定の拡張不確かさは0.6µm(k=2)です。

今回確認できたこと

今回の3試験片について、第三者試験機関による15H分類、正式規格試験9H以上、マイクロスクラッチのLc1・Lc2・Lc3と残留傷深さ、押込み硬さHIT、低減弾性率Er、実測膜厚を確認しました。

  • 追補による市場向け拡張Hスケールの15H分類
  • ISO・JIS・ASTMによる規格鉛筆硬度9H以上
  • Lc1 6.14N、Lc2 13.82N、Lc3 16.37N
  • 8Nでの残留傷深さ1.62µm、20Nで8.94µm
  • HIT 3.24GPa、Er 37.6GPa
  • セラミック膜厚8.4/8.7/9.1µm、OEMクリアコート41〜46µm

測定不確かさ

試験結果は、測定方法ごとの不確かさを伴います。鉛筆硬度は順序尺度で、試験所間の目安として1硬度段階の不確かさが示されています。

測定不確かさ
測定 不確かさ
鉛筆硬度 1硬度段階(順序尺度の試験所間目安)
マイクロスクラッチ臨界荷重 拡張不確かさ0.50N、k=2
押込み硬さHIT 相対拡張不確かさ約12%、k=2
膜厚 拡張不確かさ0.6µm、k=2

今回証明していないこと

今回の結果は、System X MAX G+の膜とOEMクリアコートを含む試験系についての値です。コーティング膜だけを切り離した材料定数や、すべての施工車へ一律に適用できる保証値ではありません。

また、艶、水弾き、防汚性、薬品耐性、耐久年数、洗車傷防止率を測定した試験ではありません。Pure Silica Water、赤外線硬化設備、ガスプライマー、メンテナンスの効果を、15H分類、9H以上、Lc値、HITの原因として結び付けることもできません。

  • 全車・全施工条件で同一の数値になること
  • 無傷または傷への完全な防止性能
  • 艶、水弾き、防汚性、薬品耐性、耐久年数
  • 洗車傷を防ぐ割合
  • Pure Silica Water、赤外線設備、ガスプライマー、メンテナンスの効果
  • 他製品との優劣

情報源と確認日

このページは、SOUPが施工した試験片3枚について、第三者試験機関が2026年8月25日に発行した主報告書と追補01を一体として確認し、公開許可範囲の試験条件、測定結果、不確かさ、限界をまとめたものです。

主報告書は正式規格試験、マイクロスクラッチ試験、計装押込み試験、膜厚、不確かさ、限界を扱い、追補01は今回の試験一式に対する15H分類を扱います。追補だけを独立した正式規格試験として扱っていません。

試験機関名は公開許可範囲外のため非掲載です。原本資料の画像、顕微鏡画像、グラフも公開しません。

ページ公開日
2026年8月31日
ページ更新日
ページ上部の「最終更新」に表示
主報告書発行日
2026年8月25日
追補発行日
2026年8月25日
主報告書・追補の原本確認日
2026年8月28日
情報確認責任
SOUP
使用資料
第三者試験機関の主報告書および追補01

System X MAX G+第三者試験のよくある質問

System X MAX G+は15Hですか?

今回SOUPが提出した3試験片については、第三者試験機関が追補で15Hに分類しています。ただし、ISO・JIS・ASTMによる正式な規格試験結果は9H以上です。15Hはメーカー公表値や全施工車の一律保証値ではありません。

正式な規格試験結果は何Hですか?

正式な規格試験結果は9H以上です。9HはISO 15184、JIS K 5600-5-4、ASTM D3363で使用する鉛筆硬度スケールの上限です。

15HはISO・JIS・ASTMの規格値ですか?

いいえ。15Hは、第三者試験機関が追補で示した、非規格・非認定の市場向け補足分類です。

13H・15H・17Hを数字だけで比較できますか?

単純には比較できません。試験片、膜厚、下地、硬化条件、試験方法、損傷判定が異なるため、Hの数字だけで製品間の絶対的な優劣を決めることはできません。

15H分類は傷への無条件な保証ですか?

いいえ。15H分類は無傷を保証するものではありません。洗車方法、砂や異物、接触荷重、塗装面の状態などによって傷が生じる可能性があります。

webお問い合わせ TEL ライン公式
▲pagetop