磨かれたアルミホイールは、まるでクロームのような輝きを放ちます。アルミニウムは比較的柔らかい金属で、丁寧に磨くことでその美しさを引き出せますが、特に無塗装のアルミホイールには日頃のケアが欠かせません。今回は、無塗装アルミホイールの洗浄と磨き方法をご紹介します。

アルミホイールの特性とお手入れポイント

無塗装のアルミは時間が経つと酸化しやすく、表面がくもることがあります。そのため、定期的なケアが重要です。まず、ホイールがコーティングされているか確認するには、目立たない場所に少量のコンパウンドを塗り、酸化した黒い汚れが出るかを見てください。無塗装の場合、酸化した黒い汚れが出るのが特徴です。

ホイールの汚れ、特にブレーキダストの影響

ホイールはブレーキダストで最もダメージを受けやすい部分です。ブレーキダストはブレーキパッドから出る粘着性のある粉と、ディスクローターから出る微細な金属片でできており、高温・高摩擦で非常に腐食性が高くなります。こまめに清掃することがホイールの長持ちにつながります。

洗浄手順

1. 水洗いでホコリやブレーキダストを除去

ホースや高圧ガンでホイール全体を流し、スポークやキャリパー周辺も丁寧に洗います。

2. 専用クリーナーで汚れを浮かせる

アルミホイール専用の中性クリーナーを使用し、柔らかいブラシで優しく汚れを落とします。硬いブラシは表面を傷つける可能性があるため避けてください。ホイールナット周辺も丁寧に清掃し、隅々まできれいにします。

3. ホイールの乾燥

洗浄後はすぐにマイクロファイバータオルで拭き、水アカが残らないようにしましょう。

鉄粉や微細な汚れの除去

アルミホイールには鉄粉や汚れが付着しやすいため、専用の粘土クリーナーと潤滑スプレーを使ってしっかりと除去するのがおすすめです。スポークの隙間や黒ずみが気になる部分に丁寧に当て、埋もれた汚れを取り除きましょう。

磨き方

1. 酸化除去剤での下処理

酸化が進んでいる場合、酸化除去剤を7〜10分ほど浸透させてから水で流します。

2. 研磨剤で磨く

ポリッシャーと金属用のコンパウンドを使い、ホイール表面をしっかりと磨き上げます。酸化を取り除く中程度の研磨剤で下地を整え、細かい仕上げ用コンパウンドで光沢を出します。

3. 保護剤でコーティング

ホイール用の保護剤やコーティング剤で表面をコーティングし、ブレーキダストや汚れの付着を防ぎます。再塗布を定期的に行うことで、輝きを保つことができます。

タイヤ艶出しワックスの仕上げ

タイヤの仕上げには、シリコンフリーで水性のタイヤワックスを選びましょう。従来のシリコン系製品は一時的な艶を出しますが、時間が経つと茶色く変色し、汚れを吸着しやすくなることがあります。また、シリコンはゴムの劣化を早めるため、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

水性のタイヤワックスは控えめな艶で自然な仕上がりが特徴です。少量を薄く均一に塗布し、完全に乾かしてから走行すると、きれいな仕上がりを長持ちさせることができます。

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