富士山の麓に生まれた「実験都市」を、現場で働く立場から見て思うこと

2025年9月、静岡県裾野市。富士山のすぐ近くで、トヨタ自動車が進めてきた実証都市「ウーブン・シティ」が、いよいよ本格的に動き始めました。2020年に構想が発表されてから5年以上。ようやく、人が実際に暮らす街としてスタートした、というのが率直な印象です。
このウーブン・シティは、元工場跡地につくられた“実際に人が住む実験都市”です。最初の段階では約300人が生活し、将来的には2000人規模まで拡張される計画だとされています。自動運転、ロボット、AI、エネルギー管理など、次世代技術を机上の理論ではなく、日常生活の中で検証するための場所です。
SOUPで日々クルマと向き合っている立場からこの話を見たとき、正直なところ「やっぱりそうなるよな」と思いました。クルマはもう、単体で完結する存在ではありません。道路、街、建物、人の動線、空気環境まで含めて一つのシステム。その全体を実際に使いながら確かめないと、本当の安全や快適さは見えてこない時代に入っています。
この考え方は、私たちが行っているセラミックコーティングの仕事とも重なります。パンフレットや数値だけで性能を語るのは簡単ですが、本当に大事なのは、雨や紫外線、花粉、排気ガス、洗車といった現実の環境の中で、どう変化し、どう持ちこたえるかです。現場で時間をかけて見ていかないと、答えは出ません。
ウーブン・シティが掲げる「安全と安心を、データと実体験で裏付ける」という姿勢は、ガスプライマーの考え方にも通じます。下地は見えませんし、派手さもありません。でも、そこを丁寧に整えておかないと、最終的な仕上がりや耐久性は必ず崩れます。未来の街づくりも、クルマの塗装保護も、結局は“目立たない下地をどれだけ大切にできるか”にかかっている。そんな共通点を強く感じました。
未来技術と「下地づくり」は、実はとてもよく似ている

ウーブン・シティでは、自動運転車だけでなく、複数のLiDARやカメラを搭載したロボットも実証に使われています。工場内で実績のある搬送技術を、街という環境に持ち出し、人と共存させながら検証していく。その進め方は、とても現実的です。
いきなり街で使うのではなく、まずは管理された環境で実績を積み、段階的に条件を厳しくしていく。このやり方は、SOUPの施工手順とまったく同じです。私たちも、いきなり強いセラミック被膜を載せることはしません。必ずガスプライマーで下地を整え、塗装の状態を安定させてから次の工程へ進みます。
下地が不安定なままでは、どんなに高性能な材料を使っても、本来の性能は発揮されません。結果として、数年後に不具合が出たり、お客様の不信感につながったりします。ウーブン・シティでトヨタが重視している「安全を保証できる根拠を集める」という考え方は、まさにこの部分と重なります。
個人的には、この街が完成したとき、最新技術が前面に出た“未来都市”に見えない方が成功なのではないかと思っています。普通に暮らせて、違和感がなくて、でも確実に安全性が高い。良いコーティングが「塗ってある感」を主張しないのと同じです。
ウーブン・シティの挑戦は、クルマ好きだけでなく、モノづくりに関わるすべての人にとって示唆があると思います。派手な未来像より、地味な下地づくりをどこまで本気で続けられるか。その積み重ねの先にしか、本当の安心は生まれない。SOUPとしても、その姿勢をこれからも大切にしていきたいと感じさせられるプロジェクトです。
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