ホンダ ハンターカブ CT125が教えてくれる「冒険」という価値
日々、SOUPではさまざまな車両のコーティングに携わっていますが、その中でもバイクの中で異彩を放つ存在がホンダの「ハンターカブ CT125」です。都会の喧騒から離れた山道や海辺、キャンプ地への道のり――そんなロケーションに自然と似合ってしまうこのバイクには、数字やスペックでは語れない「冒険心」という魅力が詰まっています。
CT125は、1960年代から続くホンダのカブ系バイクの中でも特に“外遊び”に特化した仕様を持ち、往年のCTシリーズをオマージュしながらも現代の技術で快適性と耐久性を磨き上げています。実際にオーナーの中には、ソロキャンプ愛好家や釣り師、山林を巡る林道探検家など、アウトドアライフと密接にリンクした使い方をしている方も多く見受けられます。
CT125最大の魅力の一つは、そのタフなフレーム設計と高められた最低地上高。悪路に踏み入るとわかるのですが、一般的なスクーターやシティユースバイクとは明らかに異なる“粘り”を持ちます。多少のぬかるみや落ち葉の積もった山道も、タイヤがしっかり地を掴み、エンジンが安定したトルクで走破してくれます。
また、キャリア付きのリアデザインはキャンプ用品を積載するのにも最適で、SOUPの常連様の中にも「このバイクに乗りたいからキャンプを始めた」という声も少なくありません。生活の延長としての移動手段ではなく、「CT125に乗ること自体が目的となる」。これこそがこのモデルの真骨頂でしょう。
セラミックコーティングで「冒険の記録」を守るという発想
しかし、ハンターカブ CT125はその性質上、過酷な環境下での使用が前提となるため、塗装面や金属部の劣化は避けて通れません。砂埃、雨水、飛び石、紫外線――それらはすべて、バイクの美しさと価値を徐々に蝕んでいきます。
そこで私たちSOUPが推奨しているのが、バイク専用に調整されたセラミックコーティングの施工です。セラミックコーティングは、CT125のようなアウトドア仕様のバイクにとって、まさに“鎧”となる存在です。高密度の被膜がボディを覆い、汚れやキズの付着を防ぐだけでなく、紫外線による色褪せも大幅に軽減します。
特にCT125はマットカラーやサテン系の塗装を採用していることが多く、通常の洗車やワックスが逆にムラを生んでしまうこともあります。こうしたデリケートな表面仕上げを美しく保つためにも、コーティングの役割は非常に重要です。
SOUPでは、バイクの持つ素材感を活かしたコーティング手法を採用しており、単なる「ツヤ出し」ではなく、あくまで質感を“守る”というスタンスで作業を行っています。実際に施工されたCT125オーナー様からは、「汚れが付きにくくなり、洗車の頻度が減った」「山に行った帰りも簡単にキレイになる」といった実感の声を多数いただいています。
ハンターカブ CT125は、単なる移動手段ではなく、ライフスタイルそのものを体現する相棒です。だからこそ、いつまでも美しく、信頼できる状態で乗り続けられるように。SOUPではその思いをカタチにするためのコーティング技術を、丁寧にご提供しています。
CT125の個性に寄り添う、SOUPの専用コーティング施工工程
ハンターカブ CT125は、単なるカブシリーズの派生ではなく、オフロード性能を持ち合わせた特異な存在として多くのバイクファンから支持を得ています。そんなCT125にセラミックコーティングを施工するにあたり、SOUPでは他のバイクとは一線を画した手順を採用しています。
まず、CT125の塗装面はマットカラーやパール系など独特の発色を採用しており、素材の質感と繊細さを保つことが仕上がりに直結します。そのため施工前の下地処理から入念に行い、塗装面に不必要な圧をかけないことを徹底しています。
1. プレウォッシュと洗浄
最初に専用のバイク用フォームを使用してプレウォッシュを実施。ここで大まかな泥汚れや油分を浮かせ、細部まで高圧洗浄を行います。特にCT125のエンジン周りやステー、フロントフォーク部などは汚れが蓄積しやすいため、ノズルの角度を細かく調整しながら洗浄します。
2. 脱脂・鉄粉除去
次に脱脂処理と鉄粉除去を並行して行います。マット塗装は余計な油分を吸着しやすく、後のコーティング密着に影響を及ぼすため、ここでは低刺激の脱脂剤を使用。鉄粉についてもクレイバーは使わず、専用リキッドで優しく溶解させるアプローチを取ります。
3. ガスプライマー処理の導入
CT125のようなマット仕上げの塗装や未塗装樹脂部には、通常の下地処理では定着が不十分な場合があります。SOUPではこの課題に対し、ガスプライマー処理を導入しております。
この処理は、コーティング前の塗装面にプラズマ状の分子レベルのガスを照射することで、表面の活性化を図り、セラミック被膜の結合力を最大化させる技術です。これにより、耐久性・防汚性・防水性が格段に高まり、過酷な使用条件下でも美観を長く保つことが可能になります。
4. セラミックコーティング塗布
塗布には手作業でのクロスアプリケーションを採用。CT125の凹凸ある構造や複雑なパーツ配置に対応するため、施工技術者がパネルごとに角度を調整しながら丁寧に塗布します。とくにマフラー周辺やフロントキャリアなど、熱や汚れに晒されやすい部位は、2層仕上げで対応することもあります。
また、ウィンカーやミラー、メーター周辺といった樹脂パーツについても専用のクリアコート剤を併用し、素材ごとに最適な保護を施しています。
5. 仕上げと検品
塗布完了後は一定時間乾燥・定着を待ち、その後、専用ライトを用いた仕上げ検品を実施。光の角度を変えながら、ムラや塗り残しがないかを細かく確認します。SOUPではこの最終検品を極めて重要視しており、コーティング効果の持続性にも関わる工程として位置づけています。
以上が、SOUPにおけるハンターカブ CT125へのセラミックコーティング施工の全体像です。量産的な作業ではなく、一台ごとの個体差と使用用途に向き合いながらの施工こそが、私たちのこだわりです。
CT125と共に、自然の中を思い切り駆け抜けたい。その気持ちを長く支えるのが、このコーティングという見えない保護力なのです。
ハンターカブ CT125を「資産」として守る、という新しい視点
ハンターカブ CT125は、単なる趣味の乗り物を超えた存在です。手に入れた瞬間から日常に“冒険”を与え、所有する喜びをもたらしてくれるこのバイクには、時を重ねるごとに味わいが増す不思議な魅力があります。
現在、CT125は国内外で高い需要を誇り、プレミア価格で取引される中古車も珍しくありません。特に限定カラーや初期モデルなどは、趣味性の高い層から根強い人気を得ており、丁寧に手入れされた個体は資産価値が落ちにくい傾向にあります。
しかし、資産としての価値を保つためには、機械的コンディションだけでなく、外観の美観も大きな判断材料となります。どんなにメカが良好でも、外装に劣化があれば査定額は一気に落ち込む。そういった場面を中古車業界で幾度となく目にしてきました。
「維持」から「予防」へ。美観保全の先回りが価値を守る
ハンターカブは屋外保管や自然環境での走行が多いため、塗装劣化やパーツの色褪せ、酸化が進みやすいという現実があります。そのため、定期的な洗車やワックスといった“維持”だけでは限界があり、むしろ予防的な保護が資産価値を維持するカギとなるのです。
セラミックコーティングは、その代表格といえる選択肢です。耐候性に優れ、紫外線や酸性雨、鉄粉などあらゆる外的ダメージから塗装面を守ります。さらに、汚れの固着を防ぐことで洗車も簡素化され、メンテナンス性が格段に向上するのです。
実際、SOUPでCT125にコーティング施工されたお客様の多くが「手放す予定はないが、もしもの時に備えて美観は保ちたい」と語られます。この意識こそが、バイクと長く付き合う上で非常に重要なスタンスだと感じています。
“気持ちの満足”こそが長く乗るための最大の武器
見た目が美しいバイクは、ただそれだけで所有者の心を満たします。磨かれたマットカラーのタンク、汚れをはじくキャリア、そして洗車後の満足感――セラミックコーティングは、こうした「心理的リターン」にも大きく貢献しているのです。
CT125のような個性派バイクにおいては、乗るたびに感じる“自分だけの世界”こそが魅力の本質です。その世界観をより深く、長く楽しむためにも、定期的なケアと合わせてコーティングという「目に見えない装備」を加えることは、非常に理にかなった選択と言えます。
SOUPでは、CT125オーナー様のライフスタイルや使用シーンに合わせた施工プランをご提案しております。通勤メインなのか、週末の林道ツーリングが中心なのか。そうした情報を元に、ベストなコーティング構成を導き出すのも私たちの役目です。
この小さなバイクに宿る「本物の冒険心」を、10年先まで色褪せずに守るために。CT125 × セラミックコーティングという新しい組み合わせを、ぜひあなたの愛車にも取り入れてみてください。
▼ 関連コラムはこちら:
SOUPのバイク向けコーティングメニューはこちら