長期保管の準備が進む車を描いたイラスト。車は清潔に磨かれ、整理整頓されたガレージ内に保管されており、周囲にはトリクル充電器や燃料安定剤、保護用のカーカバーが揃っています。棚には乾燥剤、清掃用具、タイヤインフレーターなどが整然と配置され、ジャッキで車が少し持ち上げられています。明るい照明の中、保管のための細部へのこだわりが強調されています。
金村 盟(かなむら まこと)

担当者/著者情報: 金村 盟(かなむら まこと)

役職: 代表取締役
SOUPのコラム担当として、車を愛する皆様に寄り添う情報を発信しています。整備士の資格を有し、ガソリンスタンドでの業務や中古車の販売・買取事業など、長年にわたり自動車に関わる仕事を経験してきました。これらの経験を基に、車のメンテナンスやケアに関する幅広い知識をお客様に提供することを心掛けています。 車は、日々の生活や旅を豊かにするパートナーです。その大切な車を最高の状態で維持するお手伝いをするため、私自身も新しい技術や情報の習得に励んでいます。SOUPのコラムを通じて、愛車とのより良いカーライフをお届けできればと願っています。

スタッフ紹介はこちら>

長期間の車の保管方法について

愛車を長期間安全に保管することは、次に運転する際に最高のコンディションを保つために重要です。以下では、車を長期保管する際の具体的な手順やポイントをご紹介します。


車の徹底清掃

長期保管前に車を徹底的に洗車し、ワックスがけを行いましょう。汚れたままカーカバーをかけると、塗装面にダメージを与える可能性があります。

  • 外装の清掃:
    • 手洗いで丁寧に汚れを落とします。
    • クローム部分を磨き、ツヤを保ちます。
    • ワックスを塗布し、塗装を保護します。
  • 下回りの保護:
    • 未塗装の金属部分には、ゴム系防錆スプレーを使用すると効果的です。ただし、排気管周辺にはスプレーしないよう注意しましょう。
    • 長期保存ではWD-40を塗布する方法もおすすめです。
  • 車内の清掃:
    • ゴミや食べ物の包装を取り除き、カビや臭いの原因を防ぎます。
    • カーペットをスチーム洗浄する場合、完全に乾燥させてから保管してください。
    • 湿気防止に乾燥剤を車内に配置するのも有効です。

関連情報: 車内清掃のポイント

害獣対策

長期間の保管では、ネズミや他の小動物が車内に入り込むことがあります。これを防ぐには次の方法を試してください。

  • 安価な乾燥シートを車内に置く。
  • 靴下に詰めた防虫剤を車内や車周辺に置く。
  • 外部にはネズミ捕りトラップを設置。ただし、車内には置かないでください。

関連情報: バイクの冬支度完全ガイド:春に後悔しないためのポイント


タイヤの管理

  • 空気圧の調整:
    保管前にタイヤを通常よりも少し高めの空気圧に設定してください。保管後、適切な空気圧に戻しましょう。
  • 駐車ブレーキを使用しない:
    長期間使用するとブレーキが固着する恐れがあります。車止めを利用すると安全です。
  • ジャッキアップ:
    古いタイヤやコレクターカーの場合、車をジャッキアップしてタイヤへの負担を軽減する方法もあります。ただし、方法をよく理解した上で行ってください。

関連情報: タイヤのスピード記号とは?安全運転のための基礎知識


フルードとバッテリー管理

  • 燃料安定剤を使用:
    燃料タンクをほぼ満タンにし、燃料安定剤を追加します。新しいフルードを循環させるため、保管前に短時間ドライブをしましょう。
  • オイル交換:
    保管前にエンジンオイルとフィルターを交換してください。
  • バッテリーの管理:
    バッテリーを取り外し、トリクル充電器に接続するか、暖かい室内で保管します。冷えたバッテリーは凍結して割れる可能性があるため、適切な管理が必要です。

関連情報: 車のバッテリー交換のタイミングを知ろう!安心ドライブのためのガイド


カーカバーの選択

  • 室内保管:
    通気性のあるカバーを使用すると、ホコリや傷を防ぐことができます。
  • 屋外保管:
    防水性能が高く、強風でも飛ばされないカバーを選びましょう。プラスチックシートは塗装を傷つけるため使用しないでください。
  • 車両ジャケットの活用:
    車両ジャケットを使用することで、湿気、錆、害獣から車を保護できます。

エンジンの定期的な始動

保管中はエンジンを頻繁に始動する必要はありませんが、始動する場合は、以下の点に注意してください。

  • エンジンを暖気して新しいオイルを循環させる。
  • 排気管の詰め物やバッテリーチャージャーのケーブルを取り外す。
  • カバーを完全に外してからエンジンをかける。

関連情報: 高温時の車メンテナンス方法|暑い季節に愛車を守るポイント


SOUPのサービスのご案内

長期保管を十分に考慮された後でも、車体を最優に保つために、SOUPのセラミックコーティングやレザーコーティングサービスをご利用いただけませんか。強い保護力を持つコーティングは、長期保管後のコンディション保持に最適です。

関連サービス: SOUPの車両コーティングメニューはこちら


愛車を長期保管するためにこれらの手順を参考にして、次の運転時には最高の状態で楽しみましょう。