新型ホンダ・プレリュードのS+シフトに感じた、ちょっとした違和感

カーコーティング専門店SOUPをやっていると、日々いろんなクルマの情報に触れます。その中で最近とても印象に残ったのが、新型ホンダ・プレリュードの「S+シフト」という仕組みです。見た目はマニュアルのようにパドルで操作でき、エンジン音や回転数の演出まで用意されている。けれど、いざ使ってみると「完全には任せてもらえない」という不思議な感覚が残ります。
S+シフトは、あくまで“仮想のギア”。実際のトランスミッションは存在せず、ハイブリッドシステムの制御をソフトウェアで演出しています。一定時間シフト操作をしないと、クルマ側が自動的に変速してしまう仕組みです。つまり「今日は自分で操りたい」と思っても、ずっとその状態を維持することはできません。

ホンダの開発責任者は「カーボンニュートラル」と「効率」を重視したと語っています。ドライバーが無意識に高回転を維持してしまうと、燃費も環境性能も損なわれてしまう。そのため、あえてクルマ側が介入する余地を残した。理屈としては、とてもホンダらしく、真面目で誠実です。
ただ、ワインディングロードでしっかり減速し、ギアを選び、クルマと会話しながら走りたい人にとっては、少し物足りなさを感じるのも正直なところでしょう。S+シフトは楽しい。でも、完全に自分のものにはならない。その距離感が、このクルマの個性なのだと思います。
制御される楽しさと、クルマを長く大切にするという考え方

SOUPで仕事をしていると、「どこまでクルマに手を入れるべきか」という相談をよく受けます。性能を引き出すことも大事ですが、引き出しすぎないことも同じくらい大切です。新型プレリュードのS+シフトは、その“引き算の美学”をとても分かりやすく表しているように感じました。
完全なマニュアル操作を許さない理由は、効率や環境性能だけではありません。「グライダーのように滑らかに走るクーペ」というコンセプトがあるからです。常にドライバーが主導権を握るのではなく、クルマと協調しながら走る。これは、最近のホンダが大切にしている思想でもあります。
この考え方は、ガスプライマーにも通じる部分があります。塗装面の表面を整え、コーティングの密着を高める。でも、必要以上に攻めすぎない。素材を活かし、長く安定した状態を保つ。その結果、セラミックコーティング本来の性能が自然に引き出されます。クルマも同じで、制御があるからこそ、安心して楽しめる領域が広がるのだと思います。
もちろん、もっと自由に操りたい人もいるでしょう。ホンダも将来的にカスタマイズ性を高める余地があると語っています。ただ、現時点のプレリュードは「すべてを任せる楽しさ」と「少しだけ自分が介入する楽しさ」の中間に立つ存在です。
派手さはありません。でも、長く付き合える。そんなクルマです。そして、そういうクルマほど、ボディをきちんと守り、コンディションを整えてあげる価値があります。制御された楽しさを理解した上で、自分なりの愛し方を見つける。それが、今の時代のプレリュードとの付き合い方なのかもしれません。
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