メルセデス・ベンツのデザインが変わるというニュースを、現場で車に触れる立場から考えてみる

コーヒーを飲みながら海外の自動車ニュースを眺めていると、「あ、これは空気が変わるな」と感じる瞬間があります。今回のメルセデス・ベンツのデザイン責任者交代のニュースは、まさにその一つでした。18年という長い期間、同じ人物がデザインを統括してきたブランドが、新しい時代に踏み出す。その事実だけでも、メルセデスが次のフェーズに入ったことが伝わってきます。
私たちSOUPのようなコーティング専門店は、日々さまざまなメルセデス・ベンツに触れています。Sクラスの塗装面の緊張感、AMGモデルのエッジの立った造形、そして最近のモデルに見られる曲面の多用。デザインというのは写真やカタログで見る以上に、実車を前にすると「思想」がはっきりと分かります。今回のデザイン体制の刷新は、単なる人事ではなく、そうした思想そのものが変わる予兆だと感じています。
特に最近のメルセデスは、EV化やデジタル化と並行して「造形の滑らかさ」「面のつながり」を強く意識しているように見えます。これはデザインとしては美しい反面、塗装面にとっては非常にシビアです。面が大きく、光の映り込みが正直になるほど、下地の状態や表面の均一性がそのまま表情に出てしまうからです。

だからこそ、私たちが施工の現場で大切にしているのが、セラミックコーティング前の下地処理とガスプライマーの工程です。デザインが進化し、塗装の「見せ方」が変われば変わるほど、表面をどう整え、どう守るかの重要性は増していきます。新しいデザイン時代のメルセデスは、オーナーの満足度を高める一方で、正しく手を入れなければ本来の美しさが発揮されない車にもなっていく。そんな印象を、今回のニュースから強く受けました。
デザインの変化は、一気にやってくるようで、実はゆっくりと浸透していきます。その過程で「このメルセデス、前と雰囲気が違うな」と感じたときこそ、塗装やボディ表面を見直すタイミングなのかもしれません。
デザインが進化するほど、コーティングの役割は「保護」から「完成度」へ

今回のTDSでは、メルセデス・ベンツの話題だけでなく、自動運転やEV、通信技術など、クルマを取り巻く環境が大きく変わっていることも語られていました。ただ、どれだけ技術が進化しても、オーナーが最初に触れるのは「見た目」と「質感」です。これは昔も今も変わりません。
SOUPでメルセデスを施工していると、「この車、こんなに立体的だったんですね」と言われることがあります。これは決して誇張ではなく、塗装面が整い、光の反射が安定したことで、デザインそのものが浮かび上がってくるからです。セラミックコーティングは、単にツヤを出すためのものではありません。デザイナーが意図したラインや面構成を、正しく伝えるための仕上げ工程だと私たちは考えています。
特に最近のメルセデスは、ブラックや濃色系のボディカラーが多く、なおかつ高光沢仕上げが主流です。この領域では、コーティング前にガスプライマーを用いるかどうかで、数年後の状態に明確な差が出ます。密着性が安定し、被膜が均一に定着することで、洗車キズや劣化の進行を抑え、結果的に「新しいデザイン」を長く楽しめるのです。
デザイン責任者が変わるということは、これから登場するメルセデスのスタイリングが、さらに挑戦的になる可能性を示しています。そうした車ほど、納車直後の状態をどう保つかが重要になります。新車時にしっかりとしたセラミックコーティングとガスプライマー施工を行うことは、見た目の満足度だけでなく、オーナー自身の「この車を大切にしている」という実感にもつながります。
デザインが変わる時代だからこそ、車の表面に向き合う仕事の価値も変わっていく。メルセデス・ベンツの新しいデザイン時代を、より深く、より長く楽しむために。コーティングは、その第一歩だと私は思っています。


























