ダカールラリーの血統が蘇る?三菱が2026年に米国で新型アウトランダー・オフロード仕様を投入へ

カーコーティング専門店SOUPを運営している私としては、このニュースにはつい反応してしまいます。三菱が2026年モデルとして、アメリカ市場に向けて「アウトランダー」のオフロード仕様車を投入するという正式発表があったのです。私たちが長年忘れかけていた、あの三菱のラリースピリットがようやく戻ってくるかもしれません。
三菱のプレスリリースによれば、この新型モデルは既存の「トレイルエディション」よりも一歩踏み込んだ装備を備え、「オフロード専用のボディワーク」「走行モードの最適化」「内装の素材も専用デザイン」といった、明確に“冒険”を意識した構成になるようです。
そして何より私が注目したのは、そこに記された一文。
「伝説的なダカールラリーでの12勝、WRCでの実績を通じて鍛え上げられたSuper-All Wheel Control(S-AWC)システムをさらに進化させ、舗装路の終わりからその先へと、家族を連れて行ける性能を実現する」
この言葉には、かつてパジェロが輝いていたあの時代の記憶が蘇るような力強さがあります。
ただ、見た目に関する情報はまだ最小限。現時点でのティーザー画像では、フェンダーフレアやルーフラックといった本格オフローダーらしいディテールは確認できません。筆者の予測では、「オールテレーンタイヤ装備の専用ホイール」「若干のリフトアップ」「スキッドプレートの装着」程度ではないかとされています。
とはいえ、私たちのように車の見た目や質感を大切にするユーザーにとって、それはむしろ歓迎すべきバランスかもしれません。なぜなら、“過剰にゴツすぎない”からこそ、日常にも自然に溶け込み、かつ週末には林道やキャンプ地へと安心して足を踏み入れることができるわけです。
実際、アメリカで販売されている「アウトランダー トレイルエディション」は約4万ドル(日本円で約600万円)で、AWDや豪華装備を備えつつも“本格オフローダー未満”という立ち位置。日本の感覚でいえば、ちょうど「見た目も遊び心があって、それでいて家族で使いやすいSUV」といった層に刺さるポジションです。
SOUPでも、こういった“都市型SUV×アウトドアスタイル”の車両をお預かりする機会が増えてきています。特に、艶感のあるボディとオフロードタイヤの組み合わせは、どこか「冒険心と美意識の両立」という新しいスタイルを感じさせます。
このようなデザインのクルマにこそ、セラミックコーティングの真価が発揮されます。アウトドアでの泥・砂・木の枝による軽度な擦り傷への耐性を確保しながら、週末の洗車も圧倒的に楽になります。そして、ガスプライマーによる火力定着処理を組み合わせれば、塗装面とコーティングの密着性が格段に高まり、過酷な使用環境でも耐久性が落ちにくいという利点があります。
「見た目のタフさ」と「実際の使い勝手」、その両立を考えると、こうしたSUVを愛する方々にこそ、SOUPのコーティング技術を体感いただきたいのです。
三菱が再びラリーイメージを活用してくれることは、私たちショップにとっても大きなチャンスです。なぜなら、車の“ストーリー”があるからこそ、施工後の愛着も格段に深くなるからです。
三菱とダカールラリー、その輝かしい歴史と“語れる車”という価値

アウトランダーのオフロード仕様が2026年に登場するという話題の裏には、実は私たち車好きにとって胸が熱くなるような“過去の栄光”が潜んでいます。それが、三菱とダカールラリーとの深いつながりです。
ダカールラリーといえば、かつて「世界一過酷なレース」と呼ばれ、サハラ砂漠やアフリカの荒野を舞台に繰り広げられてきた伝説的なイベント。その舞台で三菱は通算12回の総合優勝を果たし、その名を世界に轟かせました。
特に1990年代から2000年代にかけては、パジェロ(モンテロ)が象徴的な存在として活躍し、トヨタや日産、プジョーといった強豪を相手に連勝を重ねました。まさに、“日本の誇り”と呼ぶにふさわしい戦績です。
しかし、時代は移り変わり、三菱はしばらくの間“走り”というイメージから距離を置いてきました。街中で見る三菱車も、アウトランダーPHEVのようなエコ志向や実用性に振ったモデルが中心になり、ラリーやオフロードの香りはほとんど感じられなくなっていたのが正直なところです。
そんな中で、今回のように“かつての栄光”を再び表舞台に持ち出してくるという動きは、実に戦略的であり、また私たちにとっては嬉しいニュースでもあります。
なぜなら、車というのは単なる“移動手段”ではなく、物語を持つモノだからです。
SOUPにご来店されるお客様の中にも、「このクルマは父親が乗っていたから」とか「昔憧れていたモデルなんです」というお話をされる方がいらっしゃいます。そういった“記憶”や“憧れ”を塗装面に焼き付けるような想いで、私たちは施工をさせていただいています。

そして、そんな物語をより深く刻むために用いているのが、セラミックコーティングとガスプライマーによる下地定着処理です。
通常のコーティングでは、洗浄後に塗布して終わりというのが一般的ですが、SOUPでは下地処理としてガスプライマーを使用しています。これは火力でボディを適切に加熱し、コーティングとの密着力を飛躍的に高めるという独自の工程で、過酷な環境にも耐える“走れるコーティング”を実現しています。
まさにそれは、ダカールラリーの荒野で戦い抜いたパジェロと同じように、どんな道でも美しさを保ち続けるための“戦闘準備”といえるでしょう。
また、お客様の中にはアウトランダーをベースに軽度のオーバーランダー仕様にカスタムされる方も増えています。ルーフボックスやマッドタイヤ、ポータブル電源を積んだ仕様など、日常の中に非日常を取り込むスタイルは今やトレンド。そんな“遊びのあるクルマ”をより長く、美しく保つためにこそ、SOUPのコーティング技術は力を発揮します。
そして、その仕上がりを見たとき、お客様から「これでまた、このクルマで出かけるのが楽しみになった」と言われる瞬間ほど、職人として嬉しいことはありません。
ダカールの風を受けた三菱の再起は、ただのSUV追加発表ではなく、“物語が帰ってくる”というメッセージなのです。そしてその物語を、私たちSOUPが表面で彩っていけることに、大きな意味があると感じています。
アメリカSUVブームの本質と、日本のカーライフにおける“コーティング”の新しい役割

今回の三菱アウトランダー・オフロード仕様の発表は、単なる車種追加ではなく、もっと深い「ユーザーとの関係性の再構築」だと私は考えています。特にアメリカではここ数年、ライトオフローダー+日常使いというスタイルのSUVが急速に普及し、「使える冒険車」としての地位を確立してきました。
その背景には、いわゆる“リアルな冒険”だけではなく、日常の中に非日常を取り入れたいという、ライフスタイル志向の変化があります。都市部に暮らしながらも週末には郊外へ、テレワークが増えたことで平日でも自然に触れたい、そんなニーズが広がる中で、SUVの在り方も「スペック」から「共感」にシフトしてきているのです。
これは、日本の地方都市、たとえば私たちが拠点を置く徳島県三好市や三野町といった地域においても、じつは同様の流れが起きていると感じています。
コンパクトSUVやクロスオーバーが売れるようになり、アウトドア志向のお客様が増えた。キャンプやサウナカー、車中泊のニーズも広がる中で、皆さんが車に求める価値は、移動手段以上の“体験”へと進化しています。
そんな時代だからこそ、カーコーティングの価値もまた、単なる見た目の美しさだけで語られるべきではないと私は強く感じています。
車は使ってこそ。だからこそ、日常も非日常も支えるような、「汚れても楽しめる」コーティングが必要です。
SOUPではその考えのもと、施工する車種や使い方に応じて提案を変えています。アウトドア志向のお客様には、傷や泥に強く、メンテナンスが楽になるようなセラミックコーティングを基本にご提案し、さらにガスプライマーによる火力定着処理を加えることで、悪路や紫外線に対する耐久性を高めています。

たとえば林道を走る方や、農業・林業・釣り・サーフィンといった自然と関わる仕事や趣味をお持ちの方にとって、車はまさに“道具”です。ですが、道具であると同時に、“自分のスタイル”を表現する手段でもあります。
泥が跳ねても、枝に擦っても、洗えばまた輝きが戻る。そんな安心感があるからこそ、人はもっと車を使いたくなるし、もっと遠くまで行ってみようと思える。
それこそが、コーティングにできる“自由の後押し”ではないでしょうか。
2026年に登場するアウトランダー・オフロード仕様も、まさにその象徴です。日常にも溶け込み、でも少しの工夫で“冒険車”にもなる。その微妙なバランスの上にある魅力が、今の時代に必要とされているのだと思います。
三菱が再び“語れるSUV”を打ち出してきた今、日本の私たちも「車をどう楽しむか」をもう一度考えてもいいのかもしれません。そして、その楽しみ方の幅を広げるために、私たちSOUPはこれからも、単なる保護ではない、使い込める美しさを提供し続けたいと思います。
あなたの愛車が、もっと自由に、もっと誇れる存在になるように。どんな車にも、その車らしい“冒険の物語”を刻んでいけるよう、私たちは日々、コーティングの現場でお手伝いしています。


























