Hondaが挑む“本気”のHRC戦略──IndyCarに込めたパフォーマンスの進化
2023年、Hondaのモータースポーツに対する姿勢が大きく変わりました。これまで海外では「Honda Racing Company(HRC)」、北米では「Honda Performance Development(HPD)」として別々に運営されていたレース活動が、グローバルでHRCに一本化されたのです。これにより、開発体制の効率化だけでなく、世界的なブランド力の強化を図ることが可能になりました。
その象徴とも言えるのが、インディカー・バーバー・モータースポーツ・パーク戦に登場した、アレックス・パロウ選手のマシン。Chip Ganassi Racingが手がけるNo.10 Hondaには、HRCの象徴的なロゴと、クラシックなカラーリングがあしらわれ、観る者の心を惹きつけます。この大胆なリバリーは単なるデザインではなく、新たな市販車用パフォーマンスパーツ展開を広く知らせるための“宣言”でもあるのです。
HRCが展開を予定しているパフォーマンスパーツは、アキュラ・インテグラからホンダ・パイロットに至るまで、幅広いモデルに対応。2023年のモントレー・カーウィークでお披露目されたイエローのインテグラType Sには、フロント&リアフェイシアや専用ボンネット、サイドスプリッターなどの空力パーツが装着されており、冷却性能やダウンフォース性能の向上に貢献しています。
この動きは、私たちのようなカーケア事業者にとっても無関係ではありません。たとえば、HRCが開発する本格的なパーツを装着した車両は、より高い走行性能を持つと同時に、空力や車体デザインが複雑になる傾向があります。こうした車両の塗装を守り、美しさを長期間維持するためには、セラミックコーティングが必須と言えるでしょう。
私たちSOUPでは、こうしたハイパフォーマンス志向の車両にも対応できる高品質なセラミックコーティングを提供しています。ボディ全体はもちろん、空力パーツやカーボン製ディフューザー、さらにはホイールやブレーキキャリパーなど細部に至るまで、確実な保護を実現するメニューを取り揃えています。
性能の進化は美しさと両立すべきだ──そんな思いで、私たちは日々クルマと向き合っています。HRCのリバリーが意味するもの、それは「真の走りを求める者にこそ本物のケアが必要」というメッセージなのかもしれません。
サーキットから日常へ──HRCが提案する“その先”のパフォーマンス
HRCが開発を進めているパフォーマンスパーツ群は、既存の「Type R」や「Type S」といったグレードのさらに上を狙った“究極の市販車”を目指しています。モントレー・カーウィークで話題となったインテグラType Sベースのプロトタイプには、通常の快適装備があえて取り外され、代わりにサーキット走行を意識した機能性が詰め込まれていました。
その代表的な装備が、リアシートの代わりに設けられたカーボンファイバー製の棚。そこにはサーキット用のスペアタイヤが搭載されており、走行中の熱ダレを考慮したエアフローパーツや、車体剛性を高める補強構造なども導入されています。まさに“ストリートとレースの境界線ギリギリ”の仕様と言えるでしょう。
このプロトタイプの魅力をより広めたのが、F1ドライバー・角田裕毅選手による試乗でした。ラスベガスで行われた特別なHRC主催のテストイベントで、彼はそのハンドリングと出力特性に感銘を受け、HRC USの代表に「これを日本に送ってほしい」と直談判したほどです。
このような車両は、もちろん走行性能に優れているだけでなく、細部の設計や素材の選定においても非常に繊細です。特にカーボン素材や特殊なアルミ合金、マット系や艶消し塗装などが採用されることが多く、通常の洗車やワックス処理では対処しきれないこともしばしばあります。
そこで重要となるのが、私たちSOUPのような専門店によるセラミックコーティングです。HRCパーツを装着した車両に対しては、塗膜への負荷を最小限に抑えるだけでなく、特殊素材への定着性や耐熱性、防汚性を考慮した施工が求められます。当店では、それぞれの素材に適した下地処理と施工方法を個別に選定し、どんなシーンでも安心して走行いただけるコーティングを実現しています。
また、こうしたHRC仕様の車両は一目で特別感が伝わる反面、他車と差別化された外観が長期間劣化せずに保たれることが大きな魅力でもあります。その美観を損なわないためにも、セラミックコーティングによる保護は最初の一歩として重要な役割を担うのです。
HRCはオフロードにも本気──Honda Pilot HRCが示すSUV進化の方向性
HRCのパフォーマンスパーツはスポーツカーだけにとどまりません。昨年のSEMAショーで披露された「Honda Pilot HRCプロトタイプ」は、HRCの新たな挑戦として注目を集めました。中型SUVであるPilotに専用のオフロードフェンダー、リフトアップサスペンション、ロックレール、パフォーマンスラック、専用ホイール&タイヤなどを搭載し、まさに“走破力と存在感を兼ね備えた”仕様へと変貌させたのです。
こうしたカスタマイズは単なるドレスアップにとどまらず、実際のアウトドアフィールドでの走行に耐えうる本格的な性能を追求したものであり、HRCが“ストリートからオフロードまでをカバーするブランド”として進化していることを証明しています。
しかしながら、このような装備を備えたSUVは、ボディが泥・埃・傷にさらされやすくなるというリスクも伴います。特にオフロード走行時には飛び石や枝、砂利によるボディダメージが避けられず、また大径ホイールやリフトアップされたフェンダー部分なども汚れやすくなります。
そうした問題を防ぐ手段として、SOUPが提供するセラミックコーティングは極めて有効です。私たちはオフロード仕様の車両にも対応可能な強靭なコーティングをラインナップしており、泥跳ね・砂埃・雨シミからの保護はもちろんのこと、洗車時の汚れ落ちやすさにも配慮した施工が可能です。
特にPilotのように車高が高く、ルーフやリアゲート周りの面積が大きいSUVにおいては、コーティングの施工精度が仕上がりの質に直結します。SOUPでは車種に応じた足場設備や高所対応ツールを用意し、細部まで抜かりなくコーティングを施す体制を整えています。
さらに、アウトドア志向のオーナー様には、ホイール・ルーフレール・ステップボードなどにも専用のセラミックコーティングをおすすめしています。これにより、キャンプや登山といったアウトドアレジャー後も、車両を美しい状態で維持することが可能になります。
HRCの展開は、単なるレースブランドにとどまらず、日常と非日常をつなぐ“実用的な進化”の象徴とも言えるでしょう。そして、その進化を最大限に引き出すためには、外装を守る高品質なコーティングが必要不可欠です。SOUPでは、HRCが目指す「走りと機能美の融合」を、カーケアという立場から全力でサポートしてまいります。