EUが示した「現実路線」の転換と、クルマ好きが感じた正直な違和感

EUが2035年に予定していた「ガソリン車新車販売禁止」を撤回し、目標を「自動車由来CO2排出量を90%削減」に切り替えたというニュースは、数字以上に大きな意味を持つ決断だと感じています。電動化一辺倒ではなく、現実の産業構造やユーザーの生活を見据えた修正。これは後退ではなく、軌道修正と捉えるべきだと思います。
私自身、コーティング専門店SOUPを営みながら、日々さまざまなクルマと向き合っています。EVもあれば、まだまだ主役の内燃機関車もある。その現場感覚で言えば、「2035年で線を引く」という考え方自体に、どこか無理があったのも正直なところです。地域差、使用環境、インフラ整備のスピードは国ごと、街ごとにまったく違います。
今回のEUの方針転換は、結果的に中国メーカーに追い風になるのでは、という見方もあります。ただ私は、それ以上に「多様な技術を認める余地」が生まれた点を評価したいです。電気だけが正解ではなく、ハイブリッド、合成燃料、そして既存車両を長く大切に使うという選択肢も含めた脱炭素。その中で、クルマをどう維持し、どう価値を延ばすかが問われていく時代になります。
だからこそ、私たちの仕事であるセラミックコーティングやガスプライマーの役割は、今後ますます重要になると感じています。新しいクルマを頻繁に買い替えるのではなく、今ある一台を長く、美しく、良い状態で使い続ける。その思想自体が、結果として環境負荷の低減につながるからです。
「クルマが好きだからこそ、無理のない形で未来につなげたい」。今回のEUの判断は、そんな本音に少し近づいた気がしてなりません。
環境規制の時代にこそ、セラミックコーティングとガスプライマーが果たす役割

CO2削減という大きなテーマの中で、私が現場の人間として強く伝えたいのは、「一台を長く使うこと」も立派な環境対策だという点です。製造時に排出されるCO2は非常に大きく、新車を生産するだけで相当な環境負荷がかかります。つまり、今あるクルマの寿命を延ばすことは、数字には見えにくいですが確かな貢献になります。
SOUPで行っているセラミックコーティングは、単に艶を出すためのものではありません。紫外線、酸性雨、鉄粉、排気ガス汚れなど、日本の道路環境で避けられないダメージから塗装を守り、再塗装や過度な補修を防ぐ役割があります。結果として、車両の価値を保ち、長期使用を可能にします。

さらに、下地処理で使用するガスプライマーは、コーティングの密着性を高め、施工品質を安定させる重要な工程です。見えない部分ですが、ここを丁寧に行うことで、数年後の状態に明確な差が出ます。これは「長く乗る」という前提があってこそ意味を持つ技術です。
EVであっても、ハイブリッドであっても、内燃機関車であっても、外装が劣化すれば愛着は薄れます。逆に、きれいな状態を保てれば、自然と大切に扱うようになり、結果として乗り換えのサイクルは伸びます。これはお客様と日々話していて、強く実感していることです。
EUの規制緩和は、「クルマを敵にしない」方向へ舵を切ったとも言えます。だからこそ、私たち施工店も、単なる美装ではなく、環境とクルマ文化の両立を支える存在でありたい。セラミックコーティングとガスプライマーは、その現実的な答えのひとつだと、私は考えています。


























