アメリカで再燃する“180SXカルチャー”と日本の誇り

先日、アメリカの自動車メディアで一つの興味深い記事を目にしました。内容は、ある若いオーナーが長年大切に乗り継がれてきた日産240SX(日本名180SX)を手に入れ、丁寧に手を加えながら自分の理想の一台に仕上げていくというものでした。記事の中には、初代オーナーが女性で、27年間も記録を欠かさず保管していたというエピソードも紹介されていて、私は思わず胸が熱くなりました。

日本で生まれた180SXという車が、海を越えて今もこうして愛され続けている。その事実に、ひとりの日本人として、そしてクルマを生業にする者として深い誇りを感じずにはいられません。彼らが語る“JDM”とは、単なる改造文化ではなく、私たちが築いてきた「ものづくりの精神」そのものです。ボルト一本、塗装の艶ひとつにも意味を見出し、そこに美を求める姿勢。まさに、日本人の感性が生み出した文化の象徴だと感じました。

記事のオーナーは、アメリカ仕様240SXを日本仕様180SX Type Xへと再現するために、純正パーツを一つひとつ探し集めていました。フロントバンパー、サイドスカート、リアバランス、そして特徴的なType Xウイング。どの部品も30年近く前のものばかりで、手に入れるには根気と情熱が必要です。それでも彼は妥協せず、可能な限り新品または純正品質にこだわっていました。その姿勢に、私はまるで自分の仕事を重ねているような気がしたのです。

 

SOUPで施工するセラミックコーティングガスプライマーも、考え方はまったく同じです。表面をただ美しく見せるのではなく、その下にある“素材の力”を最大限に引き出す。洗浄、脱脂、下地処理──ひとつひとつの工程に誤魔化しがなく、仕上がりに直結する。その積み重ねが、まるで180SXのように時を超えて輝きを保つための鍵になります。

クルマというものは、性能やデザインだけでは語れません。そこに込められた思いや、手をかけた人の温度こそが、そのクルマの「味」を作り出すのです。アメリカの若者が旧車に手を加えながら、日本の文化に敬意を払っている姿──それは、今の日本にとっても学ぶべき姿勢ではないでしょうか。

私たちの国で生まれた180SXが、いま世界のどこかで再び息を吹き返している。そう考えると、単なる旧車ではなく「ひとつの文化遺産」として守る価値があると強く感じます。そして、その輝きを未来へ繋ぐために必要なのが、コーティングのような“保存技術”だと私は思うのです。美しさを守ることは、文化を守ること。そうした想いを胸に、私は今日もガレージでクルマと向き合っています。

JDM文化と日本の誇り──「残す」ことの価値

アメリカでは、180SXが今も「憧れのJDMカー」として人気を集めています。日本ではもう街で見かけることも少なくなりましたが、海の向こうでは若者たちが純正部品を探し、当時の姿を忠実に再現しようとしている。その姿を見るたびに、私は思わず胸が熱くなります。彼らにとってそれは単なる趣味ではなく、「文化を残す」行為そのものだからです。

ボディの一部を交換し、オリジナルのカラーリングを忠実に再現しようとする彼らの作業風景は、まるで職人のようでした。塗装の艶感を追求し、純正の赤「アステカレッド」を完璧に再現するために、何度も調色を繰り返す。手を抜かず、見えない箇所にも手を加える──そのこだわりに、私は“日本人の心”を感じました。

SOUPで行うセラミックコーティングやガスプライマーの施工も、まさに同じ哲学の上にあります。単にボディを光らせることが目的ではなく、経年変化や紫外線、酸化といった外的要因から愛車を守り、10年後も20年後も同じ艶を再現できるようにする。それは「新車の輝きを蘇らせる技術」であると同時に、「時代を超えて美を残すための文化活動」でもあるのです。

私がガスプライマーを導入した理由も、まさにその“持続する美”を追求するためでした。塗装表面の密着性を高め、セラミックコーティングの定着を最大限に引き出すことで、まるで塗装そのものが生まれ変わったような艶と深みを生み出します。これは単なるコーティングではなく、塗膜に「第二の生命」を与える技術です。

アメリカの若者たちが、純正パーツを手に入れるためにオークションや友人のネットワークを駆使するように、私たちもまた「一台を永く愛する」ための努力を惜しんではいけないと思うのです。使い捨てではなく、時間と情熱を注ぎ込むこと。その過程にこそ、クルマ文化の真髄があります。

特に180SXのような車は、もはや“工業製品”というより“作品”に近い存在です。設計者の思いや、当時の技術、そしてそれを受け継ぐオーナーの情熱が一体となって成り立っている。その魅力を守り続けるためには、外装のケアも重要な要素です。たとえば、紫外線で劣化したクリア層を整え、そこにセラミックコーティングを重ねることで、まるで新車時の塗装のような輝きを取り戻すことができます。

私は常に思うのです。クルマとは、単に走るための機械ではなく、人生の時間を共にするパートナーだと。だからこそ、「美しくあること」は大切な意味を持ちます。それは見た目の問題ではなく、愛情の証なのです。海外で旧車を再生する彼らの姿を見て、日本人として誇りを感じると同時に、自分たちの手でその美学を次世代へ繋いでいかなければならないと強く思いました。

180SXという車が持つ独特の存在感、そしてその魅力を最大限に引き出すための丁寧な手入れ。そこに共通するのは「手間を惜しまない」という精神です。SOUPのコーティングもまさにその延長線上にあります。効率ではなく、本物のクオリティを追求する。その結果、仕上がりに魂が宿るのです。

時代が変わっても、クルマへの敬意は変わらない

新車ダイハツ LA850S ムーヴキャンバスが、徳島県三好市のカーコーティング専門店SOUPでSystemX PROとボディ研磨を施工。 新車以上の艶と透明感のある美しい外観へ。

時代が進み、クルマのあり方も大きく変わりました。EV化、自動運転、AIによる制御──確かにそれらは進化であり、便利な未来をつくる技術です。しかし、そんな中でも私は、旧車に触れるたびに「人の手で仕上げる」ことの価値を強く感じます。最新の技術がどれだけ発展しても、人が手をかけ、磨き上げ、心を込めて仕上げる作業には、決して代わりがありません。

180SXをはじめとした90年代のクルマには、現代車にはない“熱”があります。それは、設計者の思想がボディラインやインテリアの質感にまで宿っているからです。そんなクルマたちを見ていると、私たちSOUPの仕事も同じだと気づかされます。セラミックコーティングやガスプライマーは、単なるサービスではなく「人の手で守る技術」であり、「時代を超える手段」なのです。

新車レクサス GAYA16 LBX MORIZO RRへ、徳島県三好市のカーコーティング専門店SOUPがSystemX専用ガスプライマーを施工中。 Diamond SSの密着性・耐久性を最大化し、レクサスの塗装を長期的に保護するプロフェッショナルな下地工程。

ガスプライマーを下地に使うことで、塗装とセラミック層の結合力が飛躍的に向上します。これにより、耐久性・防汚性・艶の深みが増し、まるで車自体が新しい命を得たように蘇ります。その艶を見た瞬間、お客様が目を輝かせる──その一瞬こそ、私がこの仕事を続ける理由です。クルマが再び輝きを取り戻す姿には、人の心を動かす力があります。

アメリカで180SXを復刻させたオーナーのように、私たち日本の職人も「古きを尊び、新しきを活かす」精神を持たなければなりません。劣化した塗装を見捨てるのではなく、最先端の技術で再生し、次の世代へ引き継ぐ。それは単なる整備ではなく、“文化のバトン”を渡す行為だと思っています。

私がこの仕事を通じて最も大切にしているのは、「触れることでわかる真実」です。ボディを磨くとき、塗装面のわずかなざらつきや硬度の変化が指先に伝わります。機械では判断できない微妙な感覚。それを感じ取れるのは、人の経験と情熱だけです。その感覚を頼りに最適な圧をかけ、熱を管理し、最後にガスプライマーとセラミックコーティングを重ねていく。そうして生まれる艶は、どんな人工的な処理にも勝る「生命感のある美しさ」になります。

徳島県三好市のカーコーティング専門店SOUPにて、新車レクサス GAYA16 LBX MORIZO RRへSystemX Diamond SSセラミックコーティングを施工。 深みのある艶と最高峰の耐久性能で、プレミアムコンパクトSUVの美しさを長期間キープ。

180SXを通じて再認識したのは、「手間を惜しまないことの尊さ」です。効率よりも質を選び、時間をかけて仕上げる。その結果として生まれる輝きは、所有する喜びを超えて“文化の継承”へと変わっていきます。クルマが好きな人たちは皆、この感覚をどこかで共有しているはずです。磨かれたボディに映る光の帯を見て、心が高鳴る──その瞬間こそが、クルマという存在の本質なのです。

SOUPが徳島でセラミックコーティング専門店として活動しているのは、単に綺麗な車を作るためではありません。地方でも、本物の技術で世界基準の仕上がりを提供し、「日本の誇り」を再び車の上に映し出したい。その想いがすべての施工の原点にあります。クルマを守るという行為は、未来を守るということ。そして、その未来には“次の世代のクルマ好き”が待っています。

アメリカで生まれた180SX再生の記事を読んで感じたのは、クルマという文化が国境を越えて人の心を動かしているという事実でした。私たちもまた、この日本で、同じように心を込めて一台一台を磨いていく。その積み重ねが、きっと世界に誇れる「美の文化」を未来へと繋げていくはずです。

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