三菱エボ復活の“熱”を感じながら――地域の現場で思うこと

朝のコーヒーを片手に海外自動車ニュースを追いかけていると、「Mitsubishi Engineers ‘Dream’ About a New Evo」という見出しが目に飛び込んできました。読んだ瞬間、胸の奥がふっと熱くなる感覚がありました。かつて世界中のファンを魅了したランサーエボリューション。あの走りの血統が、今も三菱のエンジニアたちの中で静かに燃え続けているという事実は、クルマに携わる身として純粋に嬉しいものです。

記事によると、三菱のエンジニアは「Evo復活の夢をまだ捨てていない」と語り、実現のための技術的な準備もある程度整っているとのこと。ただ、今の時代に生まれるEvoは、ガソリンだけではなくハイブリッド、あるいはEVとして開発される可能性が高いようです。世界的な電動化の波を考えれば当然の流れですが、それでも“Evoの魂を電動の力でどう再表現するか” という挑戦には、技術者としてのロマンが宿っています。

一方で、現行の三菱ラインナップにはEvoのベースとなる「ランサー」が存在していません。土台がない状態で復活を語るのは簡単ではありませんが、それでも「夢を語る技術者が社内にいる」という事実そのものが、クルマ好きにとっては大きな希望です。ブランドが持つ文化や魂は、企画部でも経営陣でもなく、現場の技術者が守っていくもの。そうした熱量がある限り、いつか再び“エボ”のような象徴的なクルマが街を走る日が来るのではないかと感じています。

私は徳島・三好でSOUPというカーコーティング専門店を運営していますが、最先端のニュースを読みながら、いつも思うのは「メーカーが技術を磨き続けるように、私たちの現場も進化し続けなければならない」ということです。たとえばセラミックコーティング。近年の車両は塗膜が薄く、環境負荷もあるため、昔のように“とにかく磨いて仕上げる”という手法が通用しない場面が増えました。だからこそ、ボディの負担を最小限に抑えながら、最大限の保護性能を引き出す技術と知識が重要になります。

その中でもSOUPで導入している「ガスプライマー」は、ただの下地剤ではなく、塗膜とセラミック皮膜の結合力を高め、持続性を伸ばすための“接続技術”と言える存在です。まるでエンジニアがEV時代にEvoの魂をどう継承するかを考えるように、私たちも一台一台の車に最適なアプローチを見極めながら、技術と経験を合わせて最高の仕上がりを追求しています。

地域で暮らすお客様にとって、クルマは単なる移動手段ではなく、家族を乗せ、日常を支え、時には心を弾ませるパートナーです。その愛車が長く美しく、安心して乗り続けられるようにすること。それこそがSOUPの役割だと考えています。だからこそ、最新のニュースに触れると、メーカーと現場が違う形で同じゴールを目指しているような気持ちになるのです。“より良いカーライフを実現するための技術革新”。それは新しいEvoにも、私たちのコーティングにも、同じ根の思想が流れています。

もし将来、三菱が新しいEvoを本当に世に送り出す日が来たなら、まず当店でその新車を触らせていただく機会があるはずです。どんな塗膜なのか、どんな質感なのか、どう守るべきクルマなのか。ブランドが復活させた走りの象徴を、ガスプライマーとセラミックコーティングで最高の状態に仕上げる――そんな未来を想像しながら、日々の作業に向き合っています。

エボ復活の“もしも”を考えながら――現場が感じる電動化のリアル

三菱エンジニアが語った「Evo復活の夢」。その一言に、多くのクルマ好きが胸を熱くしたと思います。しかし、もし本当に新しいEvoが誕生するとすれば、それはハイブリッド、もしくは完全なEVという未来型のスポーツモデルになるはずです。かつてのターボと4WDが象徴する“暴れるような加速”とは違い、電気の力で一気にトルクが立ち上がる鋭い加速感が魅力の中心になるでしょう。

電動化されたスポーツモデルは間違いなく刺激的です。しかし、その一方で現場視点で気になるのは「車体の重量増」、そして「塗膜への環境負荷」です。EVはバッテリー搭載の関係で重量が増し、その分サスペンションやブレーキも大型化され、タイヤサイズも太くなります。つまり、走行中の飛び石、巻き上げ砂埃、紫外線のダメージは、従来よりも強くボディに蓄積しやすいということになります。

こうした時代の変化を肌で感じるからこそ、私たちSOUPでは「塗膜負荷を抑える施工プロセス」がより重要だと考えています。EV時代の車は塗装が柔らかいケースも多く、従来のように研磨で整えるだけでは塗膜を薄くしすぎてしまうリスクがあります。だからこそ、研磨を最小限に抑えながら、最大限の定着力と保護性能を引き出す“化学的アプローチ”が不可欠です。

その象徴が、当店が導入している「ガスプライマー」です。これは単なる下地処理ではなく、塗膜表面の微細な凹凸を整え、セラミック層との結合を強化する“接合技術”のひとつ。メーカーがこれからのEvoを電動化という新しい技術で再解釈しようとしているように、私たちの現場でも、クルマの進化に合わせた新しい保護手法が必要になっています。

ガスプライマーは液体ではなく“ガス状”でアプローチするため、塗膜に余計な摩擦を与えず、均一な下地形成が可能です。これによってセラミックコーティングの密着性が向上し、耐久性や耐薬品性がより高いレベルで維持されます。私自身、この技術を初めて触ったときに「これはEV時代に確実に必要になる」と強く感じました。重量級の電動車両はどうしてもボディにストレスが溜まりやすいため、塗膜保護の“基礎”がしっかりしていることが長期的な美観維持に直結します。

 

そして、これはよく言われることですが、電動車両の美観は“その車の価値”に大きく影響します。ガソリン車よりもパワートレイン音が静かな分、佇まいやデザインの印象が強く残るからです。磨かれたボディラインや透明感ある塗装の艶は、電動車の“無音の存在感”を引き上げる重要な要素になります。だからこそ、エボが電動化されて戻ってきた時、そのスタイリングを最大限に引き出せる施工体制を整えておくことは、地域の一つのコーティング店として大きな使命だと考えています。

また、電動化時代は「メンテナンス性」も注目されます。パワートレイン構造が大きく異なるため、整備の頻度や内容が変化し、車両全体の価値を維持するための“外装ケア”の重要性がより高まります。私たちの地域でもEVを乗り継ぐお客様が増えており、「前より汚れが付きやすい気がする」「水垢の固着が早い」など、以前では聞かなかった相談が増えてきました。これは塗膜の性質や、車体重量、ブレーキの構造変化など様々な要因が重なって起きる現象です。

そこで私たちが行うのは、単に“コーティングを売る”のではなく、その車の環境・使用状況・保管状態を見ながら最適解を探ること。メーカーが新しいEvoの開発に向けて「どう再定義するか」を模索しているように、私たち現場も常にアップデートを続けています。技術と知識を磨きながら、地域のお客様に「この店なら任せられる」と思っていただける品質を追求する。これがSOUPの姿勢であり、電動化の流れがどれほど速くなっても変わることはありません。

未来のEvoを迎えるために――地域の店としてできること

もし三菱が本当に新しいEvoを復活させる日が来たなら、その誕生を誰よりも楽しみにしているのは、長年クルマに向き合い続けてきた現場の私たちかもしれません。Evoは単なるスポーツモデルではなく、日本のモータースポーツ文化を象徴し、多くの人の青春を彩った存在です。そんなクルマが再び道路に戻ってくるというのは、時代の節目を迎えるような感覚すらあります。

とはいえ、現代のEvoはガソリン車時代の延長にあるわけではありません。EVまたはハイブリッドという新しい動力で再解釈され、性能も、構造も、塗膜の性質すら全く異なるものになるでしょう。特に電気自動車の塗装は静電気の影響を受けやすく、汚れの付着や水垢の固着が早いという傾向があり、ガソリン車とは別のアプローチが求められます。これを踏まえると、電動化されたEvoは“守り方”もまた進化させる必要が出てきます。

地域の小さなコーティング店として、私たちSOUPが大切にしているのは「技術は止まった瞬間に古くなる」という意識です。電動化の波が急速に押し寄せる今、施工方法、使用する溶剤、下地作りの理論…全てにアップデートが必要です。たとえば、ガスプライマーはまさにその最前線にある技術で、電動車特有のデリケートな塗膜に負担を掛けず、セラミックコーティングの定着力を極限まで引き上げる役割を果たします。

ガスプライマーの利点は、摩擦を最小限に抑えながら“分子レベルの結合環境”を整える点にあります。一見すると小さな差のように思えるかもしれませんが、この差が1年後、2年後の耐久性に大きく影響します。特に、重量の大きいEVはボディへの負荷が大きく、飛び石や雨染みの固着が増える傾向にあります。そのため、最初の定着工程の精度が美観維持の鍵を握るのです。

新車レクサス GAYA16 LBX MORIZO RRへ、徳島県三好市のカーコーティング専門店SOUPがSystemX専用ガスプライマーを施工中。 Diamond SSの密着性・耐久性を最大化し、レクサスの塗装を長期的に保護するプロフェッショナルな下地工程。

また、セラミックコーティング自体も年々進化しており、耐候性・耐薬品性・光沢保持力などが高い水準で求められるようになっています。スポーツEVが一般化しつつある今、オーナーが求める“新車以上の存在感”を実現するためには、コーティングの能力だけでなく、施工者の判断力と技術力が不可欠です。電動化Evoが誕生する未来を想像すると、表面の美しさを最大限引き出すための「化学的アプローチ」と「機械的アプローチ」の最適なバランスがますます重要になってくると感じています。

そして、SOUPには「地域のクルマ文化を守る店でいたい」という想いがあります。大都市のように派手なカーシーンはないかもしれませんが、三好や西阿波には、日常を豊かにしてくれるクルマとの距離の近さがあります。山間部の道路、雨の多い季節、強い日差し。こうした環境は塗膜には厳しく、だからこそ保護の技術が地域のカーライフの質を左右するのです。

未来のEvoがこの町を走る日が来たなら、その車体の輝きを長く保つために必要な知識と技術を、私たちは万全の状態で提供したいと考えています。塗膜の特性、電動車の構造、環境との相性、オーナーの使い方。それらを一つ一つ読み解きながら、最適なコーティングプランを組み立てていく。これは、単に「施工メニューを紹介する」という仕事ではなく、オーナーの想いを形にする“共同作業”のようなものです。

もし新生Evoを購入されたお客様が来店されたら、おそらく私はスタッフ以上に興奮してしまうと思います。しかし、その興奮と同時に、何より大切にしたいのは「その車が持つ価値を長く守る」という使命感です。ガスプライマーとセラミックコーティングの技術を組み合わせ、EV時代のスポーツモデルが持つ繊細な塗膜を長期間保持できるよう、これからも技術研鑽を続けていきます。

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